遺品整理お役立ちコラム

遺品を片付ける正しい時期はいつ?遺品整理を行う3つの順番も解説!

遺品を片付ける正しい時期はいつ?遺品整理を行う3つの順番も解説!

【はじめに】遺族に残された遺品整理という役割

大切な人が亡くなった後、遺された者がやらなければいけないのが遺品整理です。

衣類や家電家具、趣味用品など、あらゆる物がそのままの状態ですので、最期は遺族の手によって整理を付けていく必要があります。時には故人との思い出に触れることで辛く感じられることもあり、遺品がそのまま放置されるケースも珍しくありません。

しかし、そうした気持ちをしっかりと整理するためにも、一歩踏み出してみる姿勢も大切であり、遺族に託された最後の役割とも言えます。

とは言え、遺品整理が全くの初めてという人もおり、片付ける時期や片付け方など、分からないところもあるはずです。

どのように整理を付けていくのが良いのか、ここで遺品整理のあらましや注意点などを紹介していきます。

遺品を片付けるのはいつからがいい?

遺品整理の問題に直面するに当たって、まず考えてしまうのが、どの時期に手を付けたら良いのかについてではないでしょうか。もちろんそれぞれによって考え方は異なるため、一概に正解を出すことはできません。そこで、おおよその目安となるタイミングを紹介していきますので、各自のケースや都合に合わせて時期を決めていくのがおすすめです。

なお、どうしたら良いのかが分からないからといって、そのまま放置をしてしまうということにはならないよう注意が必要と言えます。時には早く片付けをしなければいけないこともあるため、ひとつの区切りとして確実に実行する意志を持つことも大切です。

遺品を片付ける時期.一般的には四十九日がオススメ

片付けを行う時期のひとつに、四十九日までに行うという選択肢が挙げられます。

親族が集まることを踏まえ、部屋を予め片付けておきたいと考えられるケースが多いです。しっかりと整理をしておけば形見分けをする時にもスムーズで都合も良いはずです。

自分だけでは難しい場合は、法要で集まった親族の手を借りながら片付けるという人もいます。

遺品を片付ける時期.気持ちが落ち着いてからでも問題なし

遺族の気持ちが落ち着いてから行うのも時期の目安と言えます。

必ずしも急がなければいけないわけでもないですし、なかなか現実を受け入れられず、遺品整理をしづらく感じることもあるものです。

そのような場合は無理に行う必要はなく、気持ちと相談をしながら時期を考えるのも間違いではありません。

葬儀や告別式などが全て終わり、一段落できた時に、心の整理を付けるという気持ちをもってそれから取り掛かるのも良いかもしれません。

遺品を片付けるのが急な場合とは?

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遺品整理がゆっくりでも問題はないケースもあれば、急を要する場合もあります。状況次第では放置することなく、時期を見定めながら早めに片付けていくのが無難です。

賃貸契約をしていて解約する場合

急ぎが必要なケースの一例としては、故人が賃貸で暮らしていた場合です。

そのままにしておくと家賃が発生してしまいますので注意が必要です。また、大家の方から早めに片付けをして欲しいという希望が出されることもあるため、そのままにしておくことは推奨されません。

家賃の発生が月末締めになっていることが多いことを踏まえ、それまでに引き渡せるようにしておきたいところです。

形見分けに備えて整理を行おう

四十九日の法要に親族で形見分けをする際にも、間に合うよう時期を考え片付けることが推奨されます。

形見分けはトラブルにもなりがちで、例えば、誰が貰うのかで揉めたり、相手よりも高価な物を貰うと難癖を付けられたりなどが挙げられます。遺品整理がきちんとできておらず、形見分けをフェアに行えないと無用なトラブルを招きかねません。

したがって形見分けで揉めないという意味でも、早めに整理を付けてお互いが納得のいく分け方ができるようにしておきましょう。

うっかり相続税で損をすることも

相続税の問題が絡んでくる場合も、早めの時期での遺品整理が推奨されます。現金や不動産、有価証券などが該当しますが、こういった資産を相続する場合は税金が発生する点に注意が必要です。

そして10ヶ月以内に申告を行わないと、税が加算されてしまう恐れがあります。遺品を手付かずのままに放置しておくことにより、知らないところで損をしてしまう可能性も考えられます。

そういった意味でも遺品に対する早めの着手が求められると言えるでしょう。

遺品を片付けに関する問題点とは

スムーズにいくことばかりではないのが遺品整理問題の難しいところです。中でもありがちなのが、物が多過ぎて整理作業で苦労をしてしまうケースです。

特に大型の家電家具のような重量物は一人で片付けるのが大変ですので手を焼いてしまうことも少なくありません。特に賃貸住まいの場合は急を要しますので、のんびりすることもできない大変さがあります。

しかしながら単に荷物が多いだけならまだ容易とも言え、もっと厄介なのがゴミ屋敷状態になっている場合です。昨今、話題に上ることも増えている問題で、一般の荷物と大量のゴミとが混ざり合っているため、一筋縄で整理を付けられない難しさがあります。

そんな中から形見分けの品を選別するのも簡単ではなく、そうこうしている内に時間だけが過ぎてしまいます。

トラブルを起こさないためには

無用なトラブルを防止するには、できるだけ生前の内に整理を付けておくことが望ましいと言えます。遺された家族に迷惑をかけたくないということで、生前整理をする人も増えており、スムーズに遺産などを引き継ぐことが可能です。

しかし高齢の親の場合ですと自分ではなかなか片付けることができない場合もあるため、物が溢れているなどの際には親子で相談をしながら整理をつけていくのがおすすめと言えます。

もし亡くなった後、自力では整理をするのが難しいようなら、遺品整理会社に相談をするのもひとつの手です。必ずしも遺族だけで片付けをしなければいけないわけでもありませんので、溢れる遺品や荷物に困っている時には積極的に頼ってみるのも良いでしょう。

遺品を片付ける上でどこまで捨てたらいい?

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遺品に関するありがちな悩みとして、どこまで捨てるべきなのかという問題が挙げられます。大切な故人の品であることも考えると、簡単に捨てて良いのか判断をしにくく感じるところでしょう。

残っている品物にもよるものの、ほとんどの場合、大半は処分をしても問題がない物であることが多く、本当に取っておくべき品は僅かです。考え過ぎてしまうと整理を付けられなくなり、だからといってそのままにしておくこともできませんので、いつかは処分しなければいけないという気持ちを持って取り組むことが大切です。

本当に必要なものは置いておいたらいい。

これは捨ててはいけないと感じる物が出てきた場合は、無理に捨てる必要はありません。例えば写真や日記、手紙などが挙げられますが、故人にとって大切だったと考えられる品を捨ててしまうと後の後悔にもなりかねないため、大切に保管しておくようにしましょう。

遺品を片付けられない理由と対策

スムーズに遺品整理ができる人もいれば、そうではない人もいます。そこにはいくつかの理由が考えられ、なかなか作業に取り掛かれず、そのまま放置をされてしまうこともあるのです。どのような理由が関係していることが多いのか確認をしてみましょう。

遺品を片付けられない理由.【精神的な理由】やりたいけどできない

特に多い理由として、気持ちの整理がついていない場合が挙げられます。理由は大きく2つに分けられ、ひとつは家族が亡くなったショックによるものです。

時には覚悟をする間もなく離れ離れになってしまうこともあり、そうした心境の中で遺品整理をするのは容易ではありません。食事や睡眠もままならないほどの衝撃を受け、荷物を片付ける作業など、到底できるものではないでしょう。

もうひとつは、思い出にすがりたい気持ちが強くある場合です。

つまりは遺品整理をすると思い出までが消えてしまう不安に駆られ、捨てるに捨てられなくなってしまうパターンです。二度と会うことができない相手だからこそ、故人に繋がる品物を残しておきたくなるのは自然な心理とも言えます。

遺品を片付けられない理由.【時間的な理由】忙しくてやる暇がない

時間がないために、やりたくてもできないというケースも多いです。

ただでさえ忙しい生活を送っている現代人が多い中、遺品整理という手間も時間も掛かる作業をするのは容易なことではありません。

また、葬式などのために仕事を休んだ上、片付けるためにさらに休むことはできないという人もいるはずです。心労も重なっているところ、遺品を片付ける作業は負担も大きくやりたい気持ちとは裏腹にできない状況にあることも多いのです。

なお、そうした時には遺品整理業者が利用されることが増えています。忙しい遺族に代わってプロの業で整理をしてくれますので時間が取れない時に頼りにできます。

所定の費用は掛かるものの、それを上回るメリットも感じられるはずです。

遺品を片付けられない理由.【体力的な理由】持病などで自由に動けない

体力的に厳しく作業ができないケースもありがちです。

比較的若い世代ならまだしも、自分自身が高齢となると体を思うように動かせないこともあります。また、持病があって動きを制限されてしまう場合もあるでしょう。

こういったケースの場合は、やりたくてもできないという状況に置かれてしまうのが困りものです。

故人との思い出を振り返ったり気持ちに整理を付けたりする大切な作業でもあるため、できれば自分の手で整理をしたいという人は多いです。

子供や親族、ご近所の人など、頼りにできる相手がいるのなら良いのですが、それが難しい場合も遺品整理業者が役立ちます。高齢で作業が難しいため、代わりにやって欲しいという依頼も実際に増えています。

遺品の片付け手順を確認してみよう

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初めての遺品整理作業ですとどのように作業を進めたら良いのか何かと戸惑ってしまうこともあるものです。

その結果、なかなか片付けることができず、すっかりと放置状態ということも少なくありません。

しかし時には急ぎで片付けをしなければいけないこともあるため、なるべく早めに取り掛かることが推奨されます。

遺品整理はしっかりとポイントを押さえておけば難しいものではありませんので、まずは片付けの手順のコツをここで確認しておきましょう。

遺品の片付け手順1.遺品を片付けるスケジュールを決める

最初にスケジュールを考えてみるのがおすすめです。

闇雲に片付けるよりも、全体のスケジュールや時期を踏まえて計画的に進めていった方が取り組みやすくなるはずです。

親族と協力し合いながら行う場合も、日程を合わせた上で集まった方がスムーズに作業も進められますので、不用品の処分日や形見分けの日程なども併せて考えておきましょう。

遺品の片付け手順2.遺品(処分品)の分類からスタート

整理作業では遺品の分類をしなければいけませんが、その際にはジャンルごとに大別してまとめていくようにしましょう。

家電家具や生活用品、趣味用品など、大別しながら分類をしていくと処分をする際にもスムーズです。また、要る物と要らない物との判断も付けやすくなります。

もしも物が多くあるようなら、ジャンルごとに片付けるのもおすすめです。ごちゃ混ぜに片付けるのは効率的ではないため、まずは家電を片付けるなど、当たりを付けて取り組むことが推奨されます。

遺品の片付け手順3.遺品の処分方法を決めておこう

整理をしたらどのように処分をするのかを考えておくことも大切です。

一般のごみに出せる物もあれば、粗大ごみ回収を依頼しなければいけない物もあります。品物によっては買取対象となるために現金化できることもあるはずです。

遺品整理業者を利用する場合ならまとめて引き取ってくれますので、簡単に済ませたい場合は依頼を出すのも良いかもしれません。細かい分類や処分方法については以下で確認をしていきます。

遺品の分類は整理して行う

では遺品の種類によって整理の仕方が違うので一つずつ説明していきます!

【布団やソファーの片付け(処分)】自治体に回収依頼

布団は粗大ごみ回収を依頼して処分しましょう。

サイズの都合で、一般の燃えるごみには出せないルールになっていることが多いです。ソファーに関しても粗大ごみに出すのが一般的です。自治体による回収ならリーズナブルに依頼できます。

【タンスの片付け(処分)】粗大ごみか買取に出す

タンスの処分は粗大ごみに出すほか、行政指定の収集所に持って行く選択肢があります。あるいはリサイクル店やネットオークションを利用して売却するのも良いかもしれません。

【本の片付け(処分)】リサイクルショップや個人売買サービスで売る

本の処分方法として、価値がある物ならば古本買取店に相談をしてみるのがおすすめです。古いタイトルでも売れることがありますし、物次第では高値が付く可能性もあります。あるいは、ネットオークションやフリマアプリを利用して自分で売るのも良いでしょう。

【衣類の片付け】人にあげるのもおすすめ

衣類はごみとして捨てる以外にも、売って処分する方法もあります。もしくは親族や友人などにあげてしまうのも良いかもしれません。

【食器の処分】捨てる物と残す物を分けよう

思い入れがある食器ならダンボールなどにまとめておくのがおすすめです。それ以外の物は廃棄処分に出すほか、買取に出して処分をします。もしくは使えそう物は自分で使ったり、形見分けの時に引き取ってもらったりするのも良いでしょう。

【仏壇、神棚の処分】扱いに困るならお焚き上げ

仏壇や神棚なども買取をしてもらえることがあるため、売って処分をしたい場合は買取に出すのもおすすめです。特性上、売ってしまうのは気が引けるという人もいますが、そういった場合はお焚き上げに出す方法もあります。供養をしてもらった上で廃棄ができます。宅配で送って供養をしてもらうことも可能ですので、近場にない時でも安心です。

遺品を片付ける方法は2パターン

遺品は片付ける方法は

  1. 自分で片付けるか、
  2. 遺品整理業者へと依頼を出すか

の2パターンに分けられます。

自分で遺品を片付ける場合のやり方

廃棄処分に出す遺品の片付けを自分でやる場合、不用品回収業者に依頼をするのが簡単です。荷物の量によって費用は違ってきますが、大部分を自分で処分した上で、サイズが大きく捨てにくい物だけを回収してもらえば費用も安上がりです。

遺品整理回収業者に依頼する場合

自分では難しい場合は遺品整理回収業者への相談がおすすめです。部屋の片付けはもちろんのこと、不用品を適切に処分してくれますので簡単です。片付け後の清掃までやってくれるため、最期まで煩わしさが一切なく簡単に整理を付けられます。

遺品を片付ける業者、遺品整理業者のポイント

遺品整理業者(プロ)に依頼をする場合に着目したいポイントがあります。

遺品整理業者のポイント 遺品整理士をもっていること

チェックポイントのひとつが遺品整理士の資格を有しているかどうかで、資格を持っているところなら安心して頼めるはずです。専門知識を持って適切な方法で分類や処分をしてくれますので、資格のある者が作業に当たるのかチェックしてみましょう。

遺品の片付けは計画的に行おう

時には大きな苦労を伴うことが多い遺品整理ですが、遺品整理士による作業ならスムーズに家中を片付けることが可能です。

自力でやろうとすると膨大な手間暇が掛かってしまう作業も、プロの業であっという間に完了させることができます。自分では体力的に難しい、早めに片付ける必要があるなど、こういった場合は一度プロに相談をしてみましょう。

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