遺品整理お役立ちコラム

遺体腐敗の進行は3日、1週間でどう変わる?修復が難しい場合の葬儀の行い方

遺体腐敗の進行は3日、1週間でどう変わる?修復が難しい場合の葬儀の行い方

遺体が腐敗すると死体現象が起きます

遺体を放置すると、死体現象と呼ばれる現象が起こります。

死体現象とは皮膚の蒼白化、体表の乾燥、死斑などをまとめた言い方です。

人が亡くなるとそれまでの細胞活動や筋肉の収縮などが徐々にストップしていきます。

血流が止まることにより肌が黒くなることも多いです。それらの現象を全般的に死体現象と呼びます。

死体現象は特別な処置をしない限り、止めることが出来ません。

死体現象を放置すると法律的にも罰せられる危険性があるので、なるべく速やかに届出等を済ませることが大切です。

今回この記事では

  • 遺体の腐敗進行がどう起こるのか
  • 遺体を修復する技術

について紹介していきます。

死後3日で腐敗していく

死後3日 腐敗

遺体遺体が腐敗するまでのスピードについては、死因などによって少し変わることがあります。

しかしながら、多くのケースにおいて3日後には腐敗します。

腐敗が進んでいる遺体には細菌やウイルスが大量に発生しており、非常に危険な状態です。

腐敗は地球上の至るところにいる微生物によって進んでいきます。

遺体腐敗の進行は暑ければ早い

腐敗の進行スピードに大きな影響を与えるのが、気温です。

人間の体が腐敗していく現象は、基本的に動物の肉が腐っていくのと同じものと言えます。

動物の肉を夏の温かい時期に放置していくと瞬く間に腐っていきますが、それと同じことが人間の体にも起こります。

腐敗が進行していくことで異臭を放ち、それが近所でも知られる危険性もあります。

暑い季節は微生物の活性が盛んなので、腐敗が早く進みます。夏に亡くなった場合には一層早く処置を行わなければなりません。腐敗は止まることがないので、放置していたところで何かが解決することもないことを覚えておきましょう。

遺体腐敗の進行【24時間以内】

遺体腐敗の進行 24時間以内

死体現象の中には早期死体現象と呼ばれるものもあります。

これは死体現象の中でも、死後1日以内に現れる現象のことを指します。

具体的な内容としては同行の対光反射の消失、眼圧の体か、上位の皮膚の蒼白化など挙げられます。

死亡時には瞳孔が散大しますが、死後1時間から2時間ほどが経過すると直径約5㎜になります。

人間の体の中には不随意筋と呼ばれる筋肉があります。不随意筋とは意識していなくても動いている筋肉のことです。

人が死んでしまうと不随意筋の動きも完全に止まります。

その結果、体中で生きているときには起こらなかった現象が起こります。内蔵や心臓などが完全に機能を停止するので、生前に食べたものが消化されることもありません。

体温が低下する人が亡くなると、やがて血流がストップします。

そのことにより、体温がどんどん下がっていきます。

手や足などが冷たくなるので、体温の変化は簡単に分かります。

通常の人間の体は体温が一定以下になると機能を停止しますが、遺体の場合には通常では考えられないほどの低温となります。

多くのケースにおいては20度ほどまでさがることで体温の低下は止まります。

これはどんな季節であってもほとんど同じです。

死後硬直する体温の低下が一定まで進むと、死後硬直と呼ばれる状態になります。

これは全身の筋肉がカチカチに固まることによって起こるものであり、通常の筋肉状態とは完全に異なる状態と言えるでしょう。

死後硬直は身体の表面だけでなく、内蔵にも起こります。

死後硬直が発現するまでのスピードは年齢によって変わり、高齢の方の場合には遅いケースが多いです。

死後硬直は一時的なものであり、死後半日くらい経過すれば死後硬直が治まりますが、その時には他の死体現象が起こっている状態になります。

いずれにしても遺体は腐敗が進むにつれて、周囲の人々に危険を与えるものとなります。

表皮の乾燥死後硬直に伴って起こるのが、表皮の乾燥です。

血流が止まり、皮膚の細胞に酸素がもたらされなくなることで、水分を保つことが出来なくなります。

肌からはどんどん水分が蒸発していきますが、死後に水を飲むことはないので乾燥が進行します。

水分を失うことによりカラカラの状態になります。

カラカラの状態になると表面での微生物の活性が弱まりますが、内部では微生物が動きます。

そのため、ますます危険な状態が続くことになります。

遺体腐敗の進行【~3日以内】

遺体腐敗の進行 3日以内

早期死体現象が終わると、次に晩期死体現象が起こります。

晩期死体現象では角膜の混濁、直腸内の温度低下などが発生します。

晩期死体現象は自家融解と腐敗に分かれます。自家融解と腐敗が同時に進行していく危険性もあります。

自家融解自家融解は組織中の酵素により、組織が融解されることにより起こる現象です。

自家融解が起こることで赤血球の崩壊やヘモグロビン、胆汁色素の浸潤などが次々と発生していきます。

これらの症状は表面から見えないものが多いですが、胆汁色素の浸潤によって肌の色が黒ずんでいくことがあります。

胃液による胃壁の消化や穿孔といった現象が発生するケースも少なくありません。

この時に遺体に素手で触れてしまうと、感染症などにうつってしまう危険性があります。

専門の業者であれば感染予防などを施すことが出来ますが、素人が遺体に触れることは危険です。

腐敗していく腐敗は、微生物の持つ有機物を無機物に変える性質によって行われます。

遺体は基本的に有機物で構成されていますが、そのままでは自然にダメージを与える存在となり得ます。

微生物が分解することにより、自然にダメージを与えないようにする仕組みになっています。

ところが、この微生物による分解の際には異臭が放たれるので、注意しておくことが大切です。

微生物はどこにでもいるので、地球上で特別な薬品を使用せずに腐敗を防ぐことは基本的に不可能と言えるでしょう。

遺体を修復するエンバーミング

エンバーミング 遺体

遺体の消毒や保存処理などを行うのがエンバーミングであり、この処置を行うことによって長期的な保存が可能とあります。

エンバーミングは日本語で遺体衛生保存と呼ばれます。

エンバーミングは安全性の高い薬品を使って行うので、危険な要素はありません。

遺体から感染症が蔓延しないようにするためにも、エンバーミングを行うことは有効です。

エンバーミングについて➡日本遺体衛生保全協会

エンバーミングの費用

エンバーミングの費用はIFSAによってある程度決められているので、どこに依頼したとしても同じような料金となります。

基本料金は20万円ほどとなっています。

エンバーミング費用には自宅と施設間の輸送、着付け、化粧なども含まれており、オプションを付けることも出来ます。

オプション多いと費用が足りない危険性もあります。

エンバーミングの費用は業者によっては分割で支払うことが出来るケースもあります。

サイトはコチラ➡IFSA

遺体腐敗が1週間、2週間経った場合の葬儀は?

遺体腐敗 1週間 2週間

遺体腐敗が1週間、あるいは2週間ほどが経過している場合、遺体の状態はかなり危険な状態になっていることが想定されます。

そのまま葬儀を行ってしまうと、異臭が放たれてしまうことになります。

また、感染症が葬儀の際に蔓延してしまう危険性もあります。

それゆえにエンバーミングなど適切な処置を行った上で、葬儀を実施する必要があると言えるでしょう。

骨葬遺体の腐敗が激しい場合

腐敗が激しい場合には、先に火葬してから葬儀を行うケースがあります。

このような葬儀のスタイルを骨葬と言います。

骨葬であれば、どんなに遺体が腐敗していても感染症の危険性などがなくなります。

また、エンバーミングを行う費用がどうしても捻出できないケースにおいても有効です。

特定の地域などでは通常の葬儀の方法として、骨葬が行われることもあります。

密葬を実施した後に葬儀を行うケースにも、骨葬が選択肢に入ります。

火葬は専門の業者により実施されるので、たとえ感染症を持つ遺体でも危険性はありません

納体袋を使った葬儀納体袋を遺体を入れて、葬儀を実施するという方法

体袋には細菌や臭いなどが出ないように作られているので、遺体が腐敗している場合でも問題なく葬儀を行うことが出来ます。

納体袋はそれほど高くないので、費用に不安のある方も安心して利用できます。

ただし、納体袋を使った葬儀では納体袋を使っていることは参列者がわかってしまう危険性はあるので、その点には注意しておく必要があります。

遺体腐敗の進行スピードは早いのでなるべく早くに!

遺体腐敗の進行スピードは非常に早いです。

人が亡くなった後に悲しみのあまり、しばらく放置してしまうというケースもありますが、その間に腐敗がどんどん進んでしまいます。

遺体を放置することは違法になる危険性もあるので、その点でも早く手を打つことが重要となります。

万が一腐敗させてしまった場合には、エンバーミングなど適切な処置を行うようにしましょう。

昨今では孤独死などにより、知らず知らずの間に遺体の腐敗が進行してしまう可能性もあります。

身内に高齢の方がいる場合には定期的に連絡を取ることが重要と言えるでしょう。

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