パソコンの寿命は5年~10年。いつ買い換えるべきかを徹底解説!
2020.01.13
はじめに
パソコンは異常がなく丁寧に扱っているからといって、故障するまでずっと使用して良いというものでもありません。
故障しなかったとしても、OS(オペレーションシステム)のサポート期間の問題があり、
常に最新OSが発売されていることから、CPUなどの心臓部が古いと使えなくなるリスクがあります。
長年使っていれば、いずれ故障する日が訪れるため、その処分方法も法律などしっかりと知っておかなければなりません。
パソコンの寿命は5年?10年?
パソコンの寿命は、一般的に5年程度といわれています。
寿命の要因は本体の故障とOSのサポート終了です。
故障の事例の多くは、データを記録するストレージと呼ばれる部品の故障です。
OSの問題については、サポート期間が約10年なので、それ以上のサポートが受けられないことから、不具合の修正や最新のセキュリティ対策が取れません。
つまり、インターネットに繋いだ時のウィルス感染やハッキングのリスクに晒された危険な状態で使用することになります。
パソコンの寿命を決める要因1.故障
ユーザーの中には、いきなりキーボードから入力ができなくなったり、液晶画面が真っ暗になったりした経験がある人も多いことでしょう。
こうした場合、再起動やクリーンアップ、最悪の場合は初期化することによって解決することができますが、一番多い故障は、データを記録するハードディスクです。
ハードディスクは物理的に回転するため、故障しやすい状況にあるといえます。
ハードディスクの寿命こそが、パソコンの寿命であると言って過言ではありません。
ハードディスクの寿命は2万時間ほど
ハードディスクは、データを記憶している装置で、記憶できる時間は機種によって異なりますが、およそ1万時間から2万時間であるといわれています。
ただし、一日あたりの使用時間によっても寿命は異なってきます。
一日あたり5時間使用している場合はおよそ5年半、一日あたり8時間使用している場合はおよそ3年半といわれています。
SSDはメモリなので、ハードディスクのように物理的に回転することはないため、故障しにくく耐用年数は長いといえます。
パソコンの寿命を決める要因2.OS(ソフト)
基本となるソフトウェアであるOSには、「Windows」・「MacOS」・「DOS」などがあります。
寿命を決める要因として、今使用しているOSのサポート期間の終了が挙げられます。
OSのサポートが終了すると、その日をもって不具合の修正やセキュリティ強化のダウンロードができなくなります。
そうなると、インターネットと接続することによりウィルス感染したり、ハッキングされてしまうリスクが発生します。
Windows7のサポートは2020年に終了
例えば、Windows7のOSのサポート終了は、2020年1月14日であり、Windows10のサポート終了は、2025年10月14日です。
OSのサポート期間は、OSの購入日からではなく、OSの発売日からになり約10年間です。
パソコンを買い換えるタイミングについて
パソコンの一般的な寿命は5年程度といわれていますが、特に異常がみられず5年以上使えているものもあります。
ユーザーの使い方や使用時間などによっても寿命は違ってきます。
5年以上使っていても、ある日突然ハードディスクにデータを保存できなくなったり、起動しなくなったりする可能性があります。
新しいOSが発売されると、CPUなどはどんどん進化していくので古いパソコンでは使えない場合もあります。
OSのサポートも終了してしまうと、ウィルス感染やハッキングの不安を抱えながら古いOSを使い続けることになり、これはネット環境において非常に危険な状態です。
ユーザーの個人情報などが漏れるようなことになれば大変なので、
OSのサポート終了時や5年経過後に不調がみられたときなどは、これまでのデータ保全や本体買い換えを検討するタイミングかもしれません。
パソコンの寿命を延ばす3つの方法
寿命を長くするためには、いくつか方法があります。
まずは、基本的な管理方法として置き場所やお手入れ(掃除)に配慮する必要があります。
非常に精密で繊細な装置が組み込まれた機器であることを忘れてはいけません。
さらに、乱暴に扱わないことも重要です。
パソコンの寿命を延ばす方法1.定期的な掃除
パソコンも掃除を怠ると生活塵などが溜まってきます。
薄くて本体を傷つけない布で軽く拭いたり、小さなハケなどを使ってキーボード周りなどを掃いたりしてこまめに定期的な掃除をしてあげることが必要です。
パソコンの寿命を延ばす方法2.ホコリ対策
ホコリは、気が付かないうちにいつの間にか溜まってしまっています。
毎日とまではいいませんが、数日おきにハケなどでホコリをこまめに払ったり、
布などで丁寧に拭いたりして本体を日頃から綺麗に保つことが大切です。
パソコンの寿命を延ばす方法3.雑に扱わない
できる限り、たびたび移動させない方が良いです。
移動させると確実に中身は衝撃を受けています。
また、入力を急ぐあまりキーボードも乱暴に叩くのではなく、やさしく取り扱うことが長持ちする秘訣です。
また、データが溜まり過ぎてハードディスクに負荷がかかってしまうこともあるので、
不要なファイルは順次消していくクセをつけていた方が良いでしょう。
パソコンの処分(廃棄)方法
パソコンが壊れたからといって、ゴミとして破棄することはできません。
資源有効利用促進法に基づいてリサイクルすることが決められています。
パソコンには、金・銀・コバルトなどのレアメタルが使用されているため、資源の少ないわが国は、それを再利用していくというわけです。
処分方法としては、以下の3つの方法があります。
- 不用品買取業者に依頼する
- ケーズデンキ、ヨドバシ、エディオンで処分する
- 家電量販店に持ち込む
パソコンの処分(廃棄)方法1.不用品買取業者に依頼する
不用品買取業者に依頼すると、査定を受けるなど条件をクリアすることで、無料で回収してくれるところがあります。
その際には、一般廃棄物許可や古物商許可を取っている信用できる業者を選ぶことが大事です。
パソコンの処分(廃棄)方法2.ケーズデンキ、ヨドバシ、エディオンで処分
ケーズデンキは、店頭での回収のみとなります。
小型家電リサイクル法に則り、引き取った中古品は国の認定を受けた再資源化事業者に適切に引き渡されてリサイクルされます。
ヨドバシカメラでは、パソコンに関しては故障して動かない場合も無料で回収しています。
エディオンでは、ユーザーが中古家電を店舗に持ち込み、エディオンのグループ会社が回収・リサイクルを行います。
最近はリサイクルの法令整備が進んでいることから、各店舗とも販売だけではなく回収やリサイクルにも力を入れています。
家電量販店では回収業者よりも低い金額の可能性も
不用品回収業者による回収は、家電量販店での回収よりも割高になるケースが多い傾向にあります。
家電量販店は、最新型への買い換えが期待できることから、回収業者よりも低い金額で回収してくれたり下取り査定してくれるところもあります。
パソコンの処分を家電量販店に依頼するメリット・デメリット
家電量販店に依頼するメリットは、回収業者よりも割安で回収してくれるところが多いことと、
中古品を下取りして新しいパソコンを購入する際にその分を値引きしてくれるところがあることです。
データ消去については、してくれるところとしてくれないところがあります。
ただし、一部が動作しなかったり、不調な箇所がある場合には下取りしてくれない場合があるので注意が必要です。
パソコンの処分(廃棄)方法3.家電量販店に持ち込む
家電量販店に中古品を持ち込むと、小型家電リサイクル法により回収してくれますが、
下取りをしてくれるところもあり、新しいパソコンを購入する際に値引きしてもらえるメリットがあります。
また、回収業者に依頼するよりも低い金額で回収してくれるところが多いです。
ノートパソコンとデスクトップでは寿命はどちらが長いか?
固定されているデスクトップに比べ、持ち運びをしてしまうノートの方が寿命は短い傾向にあります。
ノートの場合は、HDDにデータを保存しますが、その際に回転するディスクに書き込むため、振動や衝撃に対する耐性は弱いといえます。
自作パソコンの場合、寿命を延ばす方法は?
自作パソコンは、ユーザーの思い入れが強く凝った製品になっています。
市販のものよりパフォーマンスが高い傾向にあるため、ある程度の専門知識が必要です。
さらに、関連部品が誤作動を起こさないかこまめにチェックする必要があります。
自作だと低価格で低品質の部品を使う場合もあることから、部品の調子のチェックや必要ならば部品取り替えもしなければなりません。
熱を帯びすぎないように冷却装置も準備する必要があります。
メーカーのパソコンの場合は?
メーカーのパソコンは純正部品が使用されているので、基本的に普通の使い方をしていれば、すぐに故障する心配はありません(たまに初期不良あり)。
メーカーは資源有効利用促進法に基づいて、PCリサイクルマークが貼られている使用済み中古品を無料で回収する義務があります。
パソコンの寿命を延ばすためにも日々の使い方に気をつける
パソコンの寿命を延ばすためには、日頃の扱い方に配慮する必要があります。
高熱になる場所に置くのは避け、こまめに掃除することが大切です。
また、精密機械なので衝撃やストレスを与えないように、できるだけ動かさないで使用することがおすすめです。
どうしても運ばなければならない場合は、ケースに入れたり、クッション性があるものでくるんだりして衝撃を減らす工夫が求められます。
また、不要なファイルはこまめに削除するなど、定期的にメンテナンスを欠かさないことも寿命を延ばすことにつながります。
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