【徹底解説】神棚をお得に処分する方法5選まとめ!費用を下げるコツも
2020.04.05
はじめに
神棚は日本の文化に深く浸透している宗教・神道の祭壇です。
自宅に神棚があっても、いざ処分するとなるとその方法やしきたりが分からず、困惑してしまう方も少なくありませんよね?
ここでは祭壇・神棚の処分方法について、その詳細や手順などを詳しく解説します。
神棚の正しい処分方法は大きく5つ
いくら明確なルールや規則がないからとは言え、適当に処分して良いという訳ではありません。神棚を処分するには、大きく分けて5つの方法が挙げられます。
- 1.自分で処分する
- 2.神社に処分を依頼する
- 3.業者に依頼する
- 4.購入した販売店に任せる
- 5.遺品整理業者に依頼する
といった5つの方法が候補として挙げられます。
神棚を処分するタイミングについて
神棚の処分方法をお伝えする前に、処分するタイミングについて紹介します。
神道には特に規則や縛りがないため、神棚を取り替えるタイミングにお悩みの方も多いでしょう。
一般的には住処や運気の節目の時、もしくは月日の経過による消耗が交換のタイミングとなる傾向にあります。
たとえば引っ越しや建て替え、リフォームなど住居を新たにする際です。
住む家が新しくなった時に、神様の住処も新しくすると言う考え方です。また正月を迎える際に更新したり、伊勢神宮の式年遷宮に合わせるといった方も見られます。
家に悪いことが立て続けに訪れて運気を変えたい時、また単純に年月が経ったことにより神棚が汚れたり木がいたんだ際も良いタイミングと言えます。
神棚を処分する方法1.自分で処分する
神棚本体に御霊入れなどを施していない場合であれば、地域自治体のゴミ収集を利用することで処分可能です。
自治体によっては全く認められないケースもあるものの、多くの場合は通常の分類のいずれかで処分できます。
- 燃えるゴミ
- 燃えないゴミ
- 粗大ゴミ
- クリーンセンター
へと持ち込みといった4つのどれかに該当するのが一般的です。
ただし神棚の本体については木材中心であるため一般的なゴミとして処分可能ですが、
祀っているお札に関しては神社に持ち込んで返納やお梵き上げを依頼するなど正しい対処・処分方法を実施する必要があります。
サイトはコチラ➡清掃センター
神棚を自分で処理する際の費用
神棚を自分で処分する場合、通常の燃えるゴミや燃えないゴミでの回収が可能であれば費用はかかりません。
粗大ゴミやクリーンセンターに持ち込む場合も、手続きや準備するものは通常の粗大ゴミと同様であるため特別な料金は必要ないです。
目安としては処分費用の手数料として、1000円ほどされる程度でしょう。
神社に持ち込んで祈祷やお焚き上げを依頼する際も、基本的には料金が発生しないのが普通です。
中のお飾りに関しても、そのまま捨てても構わないと言われることがほとんどとなります。
総合的に見て、個人で廃棄する場合の費用に関しては粗大ゴミの手数料のみと見ておけば良いです。
神棚の分別ルールは自治体によって変わる
ゴミの分別ルールは、お住まいの地域や地区の自治体により異なります。
- 素材自体がビニールである製品
- 外側のパッケージや包装に使われているビニール素材
とでは区分が異なるケースも少なくありません。
同様に神棚の素材によってゴミの分類が違ってくるケースは十分にある訳で、そのもののサイズの差異でも区分は変わってきます。
そもそも神棚の処分自体、粗大ゴミや可燃ゴミなどに関わらず完全に不可能である自治体もあるため注意が必要です。
ご自身で処分される場合、独断で持ち込んだりせずにまずはお住まいの自治体に問い合わせてみてください。
サイトはコチラ➡都内区市町村マップ
神棚を処分する方法2.神社で処分する
神棚を処分する際には入手時と同じように、神社にお焚き上げなど儀式を依頼することも重要です。
御霊抜きやお焚き上げなどの神事を経て、初めて神棚の処分が可能となります。
神棚を神社で処分する際の費用
神社によってしきたり・規則が異なるため一概には言えませんが、多くの場合において玉串料を納める必要があります。
御玉串料とは神社で行う冠婚葬祭や厄払い、七五三、などの際にお供えするもののことで、神様への謝礼という意味を持っています。
玉串料の金額も神社ごとにさまざまとなり、数千円から数万円までと非常に幅広いです。
- あらかじめ金額が決まっていて神社の方から額を指定される場合
- お気持ちで結構と言われる場合
の2つのケースが多いです。
お気持ちで良いと言われた場合、慣例として最低でも数千円は包むと良いでしょう。
シーズン的なことで言えば、お焚き上げの時期に持ち込めば数百円前後のお気持ちの額で処分することも可能となる場合があります。
直接持ち込む方法以外に、郵送が可能な神社もあります。
ただ神社によっては御霊抜きやお焚き上げといった神棚の処分自体を受け付けていないケースもあるため、事前に処分の有無や金額を確認すると良いです。
神棚を神社で処分する場合の3つの儀式
神社に神棚を持ち込んで処分を行う場合、主に次の3つの儀式を行うのが通例です。
- 神官が行う祈祷
- お札を神社へと託す御礼返納
- 浄火で天に還すお焚き上げ
の合計3つが主流です。
なおこれら3つの儀式に関しては、神道と同じくここ日本において広く信仰されている仏教の道具、すなわち仏壇や位牌など仏具の処分法と共通している点も見逃せません。
両者は同じ方法をとるため、覚えておけば仏具を処分する際にも役立ちます。
この機会にぜひ処分を神社に依頼する際に行われる、3つの儀式について覚えておきましょう。
神棚を祈祷する
祈祷は神官が行う、神棚に宿っている魂を抜く儀式です。
神道では祈祷の動作そのものよりも、何について祈祷しているかに意味があります。宿っている御霊を抜くことで、本来の姿である木で作られたものへと戻るという訳です。
神社に持ち込んだ際の流れとして、社務所や祈祷受付所へと訪れ希望を伝えます。祈祷所もしくは祈祷殿へと案内されて、立ち会えば儀式自体は完了です。
この場合、立ち会い自体をなしにすることもできます。このあたりも神社ごとにルールが異なるため、気になる場合は電話で問い合わせると良いです。
御札返納する
御礼(お札とも表記される)は、そのほとんどが神棚の中に納められているものです。神道ではこの御礼の中にこそ魂がこもっている、という考え方があります。
つまり神棚という祭壇が本体ではなく、魂の宿る御礼こそ重要なものであるという考え方です。
これに従えば、御礼を神社に返納すれば残った神棚はお焚き上げをしても個人で燃やしても構わないということになります。
ただ現在の日本のほとんどの地域では野焼きが禁じられているため、個人で燃やすこと自体はほとんどできません。
極論となりますが、御礼返納はこういった意味合いがあることが分かれば良いでしょう。
御礼の返納自体はどこの神社でも受け付けており、特殊な宗派を除けばほとんどが依頼可能です。
お焚き上げ
お焚き上げ自体は神道のみならず、仏教の供養においても一般的な儀式です。
供養という単語自体がお焚き上げを指し示す場合もあるほどです。
神道においてはお祓い、仏教の場合は魂抜きなどいずれもお焚き上げの前に儀式を行う必要があります。
ただ厳密に言えばお焚き上げの前段階である、お祓いや魂抜きを終えた時点で既に供養は完了しています。
一般的には炎で物質的にそのものを消し去るお焚き上げの認識が強いですが、お祓いが済んだらその時点から神棚はただの木箱として扱われることを覚えておきましょう。
神棚を処分する方法3.販売店に依頼する
仏壇・仏具と同じように、神棚にも専用の販売店が存在します。
家具や家電などと同様に、販売店においては新しい製品を購入した際に古い製品を引き取るサービスを行っているお店が多いです。
意外に感じるかもしれませんが、仏壇や神棚においても同じことが言えます。
もし神棚を手放す理由が新しく購入して取り替えるつもりであるならば、販売店の下取りサービスを利用するのが賢い方法と言えるでしょう。
大抵の場合、通常の方法よりも費用がリーズナブルであるため利点は大きいです。
神棚を自分で処理する際の費用
自身で処分する際には粗大ゴミやクリーンセンターなどへの持ち込み費用および手数料に加えて、神社への御礼返納もしくはお焚き上げの費用がかかります。
運良くお焚き上げの時期に手渡すことができれば良いですが、なかなかタイミングよく破棄の時期と重なるケースは少ないです。
祈祷を依頼するのであれば数千円程度の出費は覚悟しておいた方が良いので、もし新しく購入する予定があれば販売店への下取りを視野に入れておいた方が得策です。
神棚を処分する方法4.業者に処分してもらう
全国各地にたくさん存在するという訳ではありませんが、神棚や仏壇をはじめとした神道・仏教などの宗教における用具や用品を処理してくれる専門業者も存在しています。
こういった企業は一般人が個人的に神社やお寺に持ち込むのと同様に、依頼者より宗教用品を受け取ったのちそれぞれ神社・お寺に供養を申し込むため基本的には変わりません。
神社が近所にない代わりに業者が近くに存在している場合や、持ち込みを行う時間がない場合などに有用です。
神棚を処分業者に処分してもらう際の費用
専門業者に依頼する場合、その費用は5,000〜20,000円と幅があります。
これは地域や企業により、さらにはサイズなどによっても価格が前後するためです。
費用面だけを見ると個人で処理したり直接神社に持ち込んで依頼した方がリーズナブルですが、専門業者の場合はその費用の代わりに依頼をすれば全て任せることができる点がメリットとなります。
引っ越しやリフォームの諸作業で忙しくて時間が割けないといった場合や、突然見舞われることの多い遺品整理のタイミングで時間的にも精神的にも追われている場合などに有力な手段と言えるでしょう。
神棚を処分する方法5.遺品整理業者に依頼する(オススメ)
もし処理しなければならない理由が遺品整理であるならば、遺品整理業者に一任するという方法もあります。
一見先述の処理業者に依頼する方法と似ているように感じますが、費用面で大きく異なります。
通常の処理業者であれば最低でも5,000円以上の費用がかかるのが通例ですが、遺品整理業者に限っては無料である場合が多いです。
神社や販売店に連絡したり、わざわざ持ち込んだりといった方法をとらなくて良いためおすすめの方法です。
最も費用が安く済む粗大ゴミやクリーンセンターの方法に関しても、持ち込みや解体の手間を考えると遺品整理業者に依頼するのは有利な方法と言えます。
神棚を遺品整理業者に処分してもらう際の費用
遺品整理業者に依頼する場合、神棚の処理を依頼したからと言って別途料金は発生しません。
もちろん遺品整理自体の費用は発生しますが、特別な作業に対する手数料や追加費用が発生することはないです。
この理由は遺品整理業者はそれぞれ神社やお寺と契約していて、合同で供養を依頼できるからです。
費用が安いと不安という方も多いでしょうが、不法投棄などの違法行為はもちろん供養やお焚き上げといった儀式なしに処理をしている訳ではないので安心して利用できます。
神棚に対して無料の合同供養をしてくれる
遺品整理業者が費用を安く抑えられる理由は、合同供養にあります。
他の人の供養品と一緒に行うことを合同供養と呼び、1つずつ儀式を行うことを個別供養と呼びます。
神棚の場合神道であるため、他の人の宗教用品と連続で祈祷およびお焚き上げを行うだけでその儀式や儀礼自体の内容は同じです。
神の前では人は平等という神道の考えがある以上、両者に差を付けられることは基本的にありません。
合同供養だからといって粗雑に扱われることはない、と認識しておくと良いでしょう。
処理方法が気になるのであれば、遺品整理の業者に電話で問い合わせるのも良い方法です。
神棚の処分方法を選択するポイント
まず処理を行う理由が遺品整理かそうでないか、という点が選び方のポイントとなります。
新しく取り替えたい場合であれば、購入予定の販売店にまず問い合わせをしてから決めると良いです。
それ以外のケースであれば自身で
- 自治体に問い合わせて処理を行う
- 神社に持ち込む・郵送する
という手段が一般的な手段となります。
費用面で言えば自身で作業を負担した方がリーズナブルですが、不慣れな作業が不安であったり時間が割けない場合は業者へ依頼した方が得策です。
神棚の費用面を気にするならオススメは遺品整理業者
自治体に持ち込んで処理する手段が安いように思えて、実は神社に祈祷や御礼返納なども依頼する必要があることを考えると費用面で見てもそんなに有利ではありません。
遺品整理業者は処理をする上で専門的な知識を持ち合わせており、神社やお寺などと繋がりがあるため一任できて安心です。
もし遺品整理を行う予定であり、同時に神棚の処理も検討中であればリーズナブルかつ手間のかからない遺品整理業者への依頼をおすすめします。
処理方法や遺品整理自体の費用など、気になる点は問い合わせたり見積りを依頼すると安心して利用できます。
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