20代後半で貯金300万円は多い?それとも少ない?驚きの結果を発表!
2021.07.15
はじめに
20代の皆さん、貯金はいくらくらいありますか?現在の生活での出費が多く、まだまだ将来に備えて貯金する気にはなれない方も少なくないのではないでしょうか。
給料は貰った分だけ使い切る、そんな方もいらっしゃいますよね。新入社員ですと買い揃えなければいけないものも多くありますが、20代後半となると貯金をしている人も増えてきます。
この先には結婚、出産といったライフイベントが待っているかもしれません。子育ての資金やマイカー、マイホーム購入の資金が必要になってくることもあります。老後のことまではまだ考える気にならなくても、10年後、ある程度の貯金があったら助かる場面も多いでしょう。
今回は20代での貯金について考察していきます。
20代の平均貯金額は160万円
まず、20代の平均所得と平均貯金額を見てみましょう。
調査によれば、29歳までの人の平均所得は323万7000円、平均貯金額は160万1000円です。予想以上に高いように思われた方もいらっしゃるのでは?
この値は平均値というもの。ご参考までに、中央値というものも紹介します。
お金に関するアンケートでは、平均値だけでなく中央値という値で見ていくことがあります。
平均値とは複数の数値に対して、個々を全て足し合わせたあと、数値の個数(アンケートを取った人数)で割った値のことを指します。一方、中央値とはアンケートを取った人の数値を小さな方から並べていったとき、真ん中に当たる人の値のことです。
一部の富裕層に値が引っ張られてしまう平均値に比べ、中央値の方が実情をよく表しているともいえます。100人いたら50番目の人の値が中央値ですね。
真ん中の人の所得が323万7000円、貯金額は160万1000円という訳ではないので、ご安心下さいね。
-30代、40代、50代の貯金額は?
次に、10年先、20年先、30年先に当たる、30代、40代、50代の平均所得と平均貯金額についても見ていきましょう。
30代の平均所得は545万1000円、平均貯蓄額は423万2000円です。
40代の平均所得は648万9000円、平均貯蓄額は707万6000円です。
50代の平均所得は720万4000円、平均貯蓄額は1034万7000円です。
いかがでしょうか?
20代から30代になると、平均所得は約220万円アップし、平均貯金額は約260万円もアップするんですね。
40代になると、平均所得は約325万円アップ、平均貯金額は約550万円アップ。
50代になると、平均所得は約400万円アップ、平均貯金額は約875万円アップ。
想像できたでしょうか?
10年先、20年先、30年先に、平均的な貯金額があることを目指していくのであれば、今から貯金を始めていくべきですよね。少し焦ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
20代後半で貯めるべき貯金額は年間60万円?
では、20代後半で貯めるべき貯金額はいくらくらいなのでしょうか?
30代、40代、50代での理想的な貯金額といっても、将来のライフスタイルは結婚するか、出産するか、マイホームやマイカーを購入するか、といったことでまったく異なってくるもの。
ひとりひとりに必要な出費には大きな差が出てくるため、ひと口には言い難いです。しかし毎月貯めるべき貯金額の目安は、手取り額の20%以上が理想的だと言われています。たとえば、20代後半で年収300万円の人であれば、年間で60万円ですね。
そして、住宅費は手取り額の25~30%以内が目安と言われます。ご自分で家賃を支払っている場合には、25%である年間75万円を貯金に回せたら嬉しいですね。年収300万円で実家暮らしという場合には、年間135万円以上の貯金が理想的でしょう。
20代後半からいくら貯金すればいい?
20代後半で年収300万円の人であれば、年間で60万円の貯金が理想的だとお伝えしました。
では、一般的にでなくご自分の将来に必要な貯蓄額を算出するために、人生設計の基本公式に当てはめてみましょう。
必要貯蓄率=(手取り年収×老後生活率−年金額−現在資産額老後年数)/(現役年数/老後年数+老後生活率)×手取り年収
少し難しそうですが、意外と単純な計算です。
老後年数には、65歳から生きるであろう年数を入れます。老後生活率には、老後に現役時代の何割の生活水準で暮らすかを入れます。ご自分の将来像に合わせるものですが、目安は7割と言われています。手取り年収には大まかな現役時代全体での平均年収を当てはめます。
たとえば、割り出された必要貯蓄率が30%なら、定年になるまで手取り額の30%の貯金を続けていけば将来の必要貯蓄額になります。
-貯金が苦手な人は先取り貯金
ご自分にとって必要な貯金額は分かりましたか?大切だとは分かっても、貯金が得意な人というのはなかなか居ないと思います。
貯金が苦手だ、という意識があるなら先取り貯蓄をしてみると良いでしょう。先取り貯蓄とは、給料が入り次第すぐに貯金に回してしまい、使わないようにする方法です。
お金が余った時に貯金していては、お伝えした公式で算出された金額を貯めていくのは難しいもの。貯金に回した額を除いた給料で毎月の生活をやりくりする習慣ができると、貯金はぐんと楽になります。
ただし、20代でも始めやすい小額投資もありますが、積立投資信託、給与天引きできる財形貯蓄、口座振替による積立定期などは少し勇気が要るかもしれません。
20代後半から副収入を得るには?
そこで、副収入を持ってみるというのはいかがでしょう?
副業はいわゆる会社勤めとは異なり、働く時間帯や時間の長さ、収入などをご自分でコントロールすることができます。今月は少なめに働いて、来月はたっぷり働くといったことも可能です。
そして副業で得た収入は、本業とは別の給与口座に振り込まれるよう設定しておくと良いでしょう。給与振込口座を分けておくことで、ひとつは生活費など自由に使う用、もうひとつは貯金用、としっかり区別できるようになります。
簡易的な先取り貯金であるとも言えますね。
お伝えした公式でご自分にとって月々貯めていくことが望ましい額を算出し、その分だけ毎月副業で稼いでいけば、分かりやすい上あまりストレスも掛からずおすすめです。
20代後半で貯金300万円は多い? まとめ
ご自分の貯金額と比較していかがでしたか?また、ご自分の貯金のスタイルを振り返ってどのように感じましたか?
たとえば、20代後半で300万円の貯金をお持ちであれば、29歳までの平均貯金額160万1000円を大きく上回っているということでしたね。
20代といえば現在独身である場合も多く、これまで大きな病気をしていない、これからの病気も想定していない、という人は少なくありません。上の世代の人と比べて、未来を見据えて貯金するモチベーションが上がらないのも仕方ないことではあります。
とはいえ20代から着実に貯金を増やしている人もいる訳ですから、皆さんもぜひご自分のできる範囲で貯金をしてみて下さい。
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