30代独身女性の4割は貯金ゼロ?どのくらいあれば普通なの?
2021.07.15
30代独身の貯金額は40%が0円?
30代の皆さん、貯金額はおいくらくらいありますか?
30代といえば、20代と比べて収入も上がってきていると同時に、結婚や出産といったライフイベントによる変化を経て新たな出費が増えたり、独身でもやりたいことや買いたい物の質と値段が上がったりして、お金の掛かる年代ですね。
ここで、ひとつ少し驚く事実をお知らせします。
とある調査によれば、独身の30代で、「貯金がまったくない」と回答した人はなんと39.7%に上るのです。
4割近くの人が一切貯金をしていないのですね。
独身の間は、未来を見据えて貯金をするよりも今のご自分に投資する方が大事なのかもしれません。
貯金額が少なくて悩んでいる人にとっては、勇気づけられる結果ともいえますね。
30代単身者の平均貯金額は317万円
一方、ほかの人は平均してどのくらい貯金をしているのでしょうか?
30代独身の方の平均貯金額について見ていきましょう。
30代単身者の貯金額の平均値は317万円となり、そして中央値は40万円となります。
この違いを説明しますね。
お金に関するアンケートでは、平均値を出すとともに中央値という値も出すことが多いです。
平均値とは複数の数値に対して、個々を全て足し合わせたあと、数値の個数(アンケートを取った人数)で割った値のことを指します。
一方、中央値とはアンケートを取った人の数値を小さな方から並べていったとき、真ん中に当たる人の値のことです。
一部の富裕層に値が引っ張られてしまう平均値に比べ、中央値の方が実情をよく表しているともいえます。
これを踏まえると、平均を超える貯金額の人は全体の3分の1未満となる訳です。
-30代で貯金がない人を除いた平均貯金額は533万円
では、貯金がまったくない人を除いた貯金額の平均はいくらになるのでしょうか?
お伝えしたように、約4割に当たる人を除いてみることになります。
その結果、30代単身者の貯金額の平均は533万円、中央値は250万円となりました。
一切の貯金をしていない人の中には、たとえば固定資産を持っているなどして貯金をする気持ちのない人もいる訳です。
ご自分の貯金額は、貯金をしたいという気持ちのある人の貯金額と比較してみたいものですよね。
独身でも250万円程度の貯金をしていたら、きちんと貯金ができているといえるのかもしれません。
もっとも、533万円以上の貯金をしていたら、貯金額は確実に高いのだといえます。
30代独身女性で貯金が出来ないのは収入が低いから
貯金額の高さには、もちろん収入が関係してきてます。年収ごとの貯金額の平均値と中央値についても紹介していきますね。
まず、収入がまったくないという人の貯金額の平均値は326万円、中央値は0円です。
続けていきましょう。
300万円未満の年収では平均値は473万円、中央値は10万円。
300万円以上500万円未満では平均値は738万円、中央値は124万円。
500万円以上750万円未満では平均値は1919万円、中央値は800万円。
750万円以上1000万円未満では平均値は3548万円、中央値は2100万円。
1000万円以上1200万円未満では平均値は3433万円、中央値は1000万円。
1200万円以上では平均値は2940万円、中央値は33万円。
意外な結果だったでしょうか。
50代までに2000万円を貯めることが目安
次は、老後資金について考えてみましょう。
皆さん、老後のことは不安に思われますか?一体どのくらいのお金を準備すればいいか、目安を知りたいところですよね。
2019年には金融庁により「老後資金は2000万円不足する」と発表されました。60歳になるまでに2,000万円貯めることはひとつの目安になりますね。
貯める金額は、30代であれば年収の1~2倍、40代で3倍、50代で5倍を目標にすると良いようです。
35歳~59歳までの働く独身女性の年収の平均は約430万円となるので、ここから計算していきます。
20、30代で400~800万円を貯金し、40代で1200万円にまで貯金を増やし、50代で2000万円にする。
これが理想的といえます。
30代女性が35歳から年間50万円ずつ貯めると?
それでは、平均的な30代女性、たとえば35歳の時点で、貯金がある人の中央値である250万円の貯金がある人がここから老後に向けて貯金を始めた場合を考えてみます。
調査によれば、35歳~59歳の働く独身女性の年収は約430万円、すなわち手取りが343万円、そして1か月の生活費は約20万円で年間約240万円となっています。
となると、単純に計算すれば最大で年間100万円の貯金が可能です。
ただしそう簡単にはいかないものですから、半分の50万円を貯めていくとしましょう。
この場合、月々2万1000円の貯金にプラスして年2回のボーナスから15万円ずつ貯めると、バランス良く年間50万円の貯金をすることができます。
そうすれば、35歳時点では250万円だった貯金額が、60歳時点では1500万円へとアップします。
-コツコツ貯金することが大切
月々の貯金を地道にしていくことが大切だと分かりましたね。
年間の貯金額が50万円ですと2000万円には達しませんでしたが、もし年間70万円を貯金できるのであれば、35歳時点では250万円だった貯金額が60歳時点の貯金額は2000万円となります。
簡単にできることではありませんが、毎月少しでも節約して貯金額を増やすことで、未来はさらに明るくなるものです。
たとえ年間の貯金額が45万円だったとしても、35歳時点では250万円だった貯金額が60歳時点の貯金額は1375万円となります。
2019年に金融庁により発表された「老後資金は2000万円不足する」との金額と比べてみると決して多くはありませんが、きっと老後を乗り切れる金額ですよね。
30代独身の貯金額を増やすなら副収入を持つことも大切
目標とする年間の貯金額から、月々の貯金額を算出しましょう。
毎月3万3000円の貯金にプラスして年2回のボーナスから15万円ずつ貯めて、年間70万円をバランス良く貯金する。
毎月2万1000円の貯金にプラスして年2回のボーナスから10万円ずつ貯めて、年間45万円をバランス良く貯金する。
2万円、3万円を給料から月々捻出するなんて、難しいと思われた方も少なくないと思います。
そこで、副収入を持ってみるというのはいかがでしょう?
本業で得る収入は生活費などに自由に使い、副業で得る収入は全額貯金に回す、ということも可能になります。
上の例で見れば、年間70万円の貯金を目指すなら毎月3万3000円、年間45万円の貯金を目指すなら毎月2万1000円を副業で稼いでいく計算です。
さらに、本業と副業の給与振込口座を分けておいて、副業の方の口座はキャッシュカード等を持ち歩かないようにして一切使わないのもひとつの手です。
そうすれば面倒な計算が必要ないですし、貯金へのモチベーションも上がりそうですよね。
30代独身女性の4割は貯金ゼロ? まとめ
様々な角度から、30代独身女性の貯金について考察していきました。
ご自分の貯金額と比較して、いかがだったでしょうか?焦ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
ひと口に30代独身女性といっても、職業によって、趣味嗜好によって、実家暮らしか一人暮らしかなどによって、ひとりひとりの生活事情は変わってきます。
老後を見据えて目標の貯金額を決めて逆算し、年間の貯金額や毎月の貯金額を把握して、きっかりと同じ額で貯金していくことは分かりやすいです。
しかし、先月は節約できたから多めに、今月は結婚式などの突然の出費が多かったから少なめに、という風に決まりを設けず貯金していっても良いのです。
ご自分に合った方法で、貯金を続けていきましょう。
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