遺品整理お役立ちコラム

エンバーニングは遺体を保存する技術。費用は約15万円ほどで有名人も利用してた!?

エンバーニングは遺体を保存する技術。費用は約15万円ほどで有名人も利用してた!?

はじめに

エンバーミング はじめに

日本ではご遺体を安置する際には死化粧を施すことが一般的ですが、近年はエンバーミングが注目を集め、実際に行う家庭が増えています。

エンバーミングとはご遺体を衛生的に保全する技術のことです。

ご遺体を長期にわたって保存することが可能になります。

どのようなものか興味を持っている人も多いのではないでしょうか?

そこで、ここでは

  • エンバーミングとはどのようなものなのか
  • どのようなメリットがあるのか、
  • 費用はいくらか、どういった歴史があるのか

などについて説明します。

エンバーミングの意味とは?

エンバーミング 意味

エンバーミングでは、資格のある人がご遺体に防腐剤を注入するなどの処置を行い、全身を消毒・洗浄して表情を整えます。

このような処置によって、ご遺体を腐らせずに長期保存することが可能になります。

エンバーミングを行う意味は、まさにこの長期にわたって保存できるようになることにあるといえます。

亡くなってから葬儀を執り行うまでに時間的な猶予が生まれることで、遺族は故人と永遠の別れをする心構えができます。

さらに、故人の遺志や遺族の考えにあった、納得のいく葬儀を執り行う準備ができるようになるのです。

エンバーミングを行う施設に運ぶ必要がある

エンバーミングは、自宅で行うことはできません。

なぜなら、ご遺体の殺菌や消毒を行うほか、切開して血液を排出し防腐剤を注入したり外傷があれば修復したりするからです。

施術するためには、高度なレベルで衛生管理ができ排水や汚水を適切に処置できる施設が必要となります。

通常、故人が亡くなったあとは自宅に運んで過ごすことが一般的です。

しかし、エンバーミングを希望する場合は専用施設に運ぶために遺族は故人とすぐに離れなければなりません。

施術したあとは、希望によって故人の自宅もしくは葬儀会館に搬送されます。

エンバーミングを行う3つの目的

エンバーミング 3つの目的

エンバーミングの実施件数は増加しつつあるとはいえ、日本ではまだ一般に普及しているとはいえません。

一方、アメリカやカナダでは相当程度に普及しており、その割合は90%にも及びます。

それでは、エンバーミングはどのような目的でそれほどまでに行われているのでしょうか。

これは、大きく「感染防止」「遺体を美しく保存する」「ゆっくりお別れする時間がとれる」の3つが挙げられます。

この段落では、それぞれについて見ていきましょう。

エンバーミングにより感染症を防止する

人が亡くなると免疫力が失われ、身体に棲みついているさまざまな雑菌が増殖するようになり身体の腐敗が進行します。

故人が病気にかかっていたときは、周囲に感染させてしまう恐れもあるのです。

エンバーミングでは、ご遺体を丁寧に殺菌・洗浄して身体を清潔にし、菌のない状態にします

こうすることで腐敗を防ぐとともに、遺族やご遺体を扱う医療関係者への感染症を防止することができるのです。

遺族も安心して故人に触れてお別れをすることができます。

エンバーミングにより遺体の修復・化粧を施す

エンバーミングでは、ご遺体の殺菌・消毒や防腐処置を行ったあとに、なるべく生前の姿に近づけるようにご遺体に処置します。

たとえば、男性であればヒゲを剃ったり女性であれば化粧を施したりします。

また、故人が長い闘病期間の末に亡くなった場合、ひどくやつれてしまっていることもあるものです。

事故で亡くなった場合は身体のどこかを損傷していることもあります。

そのようなとき、エンバーミングでは修復を行い、健康な姿に近づけることが可能です。

生前の健康な頃と変わらない姿になることは、遺族にとって大きな慰めとなるでしょう。

エンバーミングによりお別れの時を過ごせる

故人が亡くなったときは、数日のうちにお通夜とお葬式をすませて火葬することが一般的です。

遺族は悲しみにくれる暇もなく慌ただしく葬儀の準備をすることになり、希望にそったお葬式ができなかったと後で悔やむケースも珍しくありません。

エンバーミングをすれば腐敗を気にせず長期間にわたって遺体を保全すること可能です。

それだけゆっくりと故人とお別れのときを過ごせます。

時間をかけて葬儀の準備ができるため、故人の遺志を尊重した葬儀を行うこともできるでしょう。

遺族の悲しみに区切りをつけ、納得のいくお別れをする大きな意味があります。

エンバーミングの手順(方法)

エンバーミング 手順

エンバーミングは、ライセンスを保有する専門家の手によって

1.ご遺体の全身を丁寧に洗浄し殺菌する。

2.衛生保存や修復の処置を行う。

3.着付けやお化粧を施し顔を整える。

といった方法で実施されます。

洗浄・殺菌を行う

まず、ご遺体を専用の台に安置します。

最初に行うのは、衣類を取って全身に損傷部位がないかどうかの確認です。

その後、消毒液のスプレーをかけて全身の消毒・殺菌し、全身に付着しているであろう微生物や細菌を除去し、髪も洗ってきれいにします。

病院での処置などで鼻腔や口腔などに脱脂綿が入っていることも多いです。

その場合はそれらをすべて取り除き、消毒液とコットンを使って殺菌を行います。

腐敗や感染症の予防のため、全身をくまなく洗浄して清潔にすることが求められます。

衛生保全と修復

口や目は閉じ、綿を入れたりして安らかな表情になるように整えます。

ヒゲが生えているときは剃ることもあるでしょう。

次に、皮膚の一部を小さく切開し、動脈に注入管を、静脈には排出管を繋ぎます。

これは、動脈に防腐剤を注入すると同時に静脈から血液を抜くためです。

防腐剤を全身に行き渡らせるため、全身にマッサージしながらの注入となります。

防腐剤の注入が終わったら、胸部や腹部などに残る体液や腐敗しやすい物質の吸引です。

最後に、防腐剤の注入と血液に排出のために切開した部分の縫合です。

再び全身の洗浄をしたあと、損傷部位などがあれば修復作業が行われます。

着付けとお化粧をして整える

修復や洗浄が終われば、身体を丁寧に拭いて髪もしっかり乾かし衣類の着付けを行います。

このとき、遺族や故人が希望する衣服を預かって着せることも多いです。

エンバーミングの最後は、故人が生前に撮影した写真や遺族の要望を参考に、自然な表情になるように意識してお化粧したり整えたりします。

故人がやつれていたり事故で重傷を負っていたりした場合でも、生前の健康だったころをイメージさせるような見違えた状態になるでしょう。

エンバーミングと死化粧の違い

エンバーミング 死化粧 違い

エンバーミングと死化粧は混同されることがありますが、このふたつは大きく異なります。

死化粧とは、亡くなったあと、葬儀までの間にご遺体を整えてきれいな状態にすることです。

体を清めたあと、女性なら薄く化粧をしたり男性はヒゲを剃ったりします。

一般にそれ以上の処置をご遺体に施すことはありません。

一方、エンバーミングは、ご遺体に防腐処置を行ってきれいなまま長期保存できるようにするものです。

欠損や損傷があるときは修復も行います。

エンバーミングの費用(料金)は15万円~25万円

エンバーミング 費用

死化粧は、基本的に葬儀費用に組み込まれているため別途料金が発生することは通常はありません。

一方、エンバーミングは専門施設を使って特別な処置を行うもののため、別途費用が必要です。

料金は一般社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)が定めているため、施設によって安くなったり高くなったりすることはありません。

料金はご遺体の状態によって異なりますが、およそ15万~25万円ほどです。

これには、防腐処置や損傷の修復などの施術料金のほか、自宅と施設の搬送費用なども含まれます。

サイトはコチラ➡一般社団法人 日本遺体衛生保全協会(IFSA)

エンバーミングの期間は50日ほど

通常、人が亡くなると数日のうちに葬儀して火葬を行います。

しかし、まれに火葬場に空きがなくしばらくご遺体を保管する必要がでることがあります。

この場合、自宅でドライアイスを大量に使うか葬儀施設にある保冷施設に安置するかして持たせますが、保全できるのはおよそ1週間程度でしょう。

エンバーミングをした場合は腐敗を止められるため、保全できる期間は大きく伸びます。

最大で50日程度は保全が可能です。

この間、ドライアイスなどを用いる必要もありません。

保冷施設に入れる必要もないため、遺族はご遺体につきそうことも可能です。

エンバーミングの歴史は古代エジプトにさかのぼる

エンバーミング 歴史

起源は古代エジプトまでさかのぼることができます。

古代エジプトで死者の蘇生を願ってミイラを作っていたことは多くの人の知るところでしょう。

ミイラにする際には、遺体から臓物を取り出して代わりになかに樹脂などをいれて長期にわたって保存できるようにしていました。

これがエンバーミングのはじまりといえます。

エンバーミングはヨーロッパにも広がる

ヨーロッパでは、ルネッサンス期に入ってから遺体保全のための処置が行われるようになりました。

これは、主に解剖学者が遺体を解剖するために実施していたものです。

アメリカでは、南北戦争の頃に遺体保全の処置が広く実施されるようになりました。

これは、戦争で亡くなった人を故郷に送り届けるために、遺体をなるべく長く保つ必要性があったためです。

19世紀に入ると現在のエンバーミングにつながる技術が開発され、北米では一般的なご遺体の処置方法となるまでに普及するようになりました。

エンバーミングをした有名人

エンバーミング 有名人

亡くなった際、エンバーミングを施した著名人はたくさんいます。

たとえば

  • 第16代大統領のリンカーンをはじめ
  • マリリンモンロー
  • マイケル・ジャクソン

なども行っています。

ここでは、どのような人がいるか見ていきましょう。

国の指導者もエンバーミングを利用

諸外国では、エンバーミングを施した指導者がたくさんいます。

生前の姿のまま半永久的に保存するため定期的にメンテナンスを行っているケースもある一方、政治的体制が変わり途中で埋葬されたケースもあります。

エンバーミングされた指導者の一部を紹介しましょう。

  • ソ連:ウラジミール・レーニン(政治家、革命家)。
  • ベトナム:ホー・チ・ミン(政治家、革命家)。
  • 中国:毛沢東(政治家、軍事戦略家、思想家)。
  • 台湾:蒋介石(政治家、軍人)。

などがおられます。

女優や歌手の中でもエンバーミングを行う人も

エンバーミングを行う女優や歌手も多いです。

たくさんのファンからの弔問を受けることが予想されたためというのも実施した理由の1つと考えられます。

  • アメリカ:マリリン・モンロー(女優、モデル)。
  • アメリカ:マイケル・ジャクソン(歌手)。
  • 台湾:テレサ・テン(アジアの歌姫と呼ばれた歌手)。
  • 日本:松本友里(女優、松平健の後妻)。

などです。

エンバーミングは今後も増えていく

エンバーミング 有名人

エンバーミングを行うと、ご遺体を生前に近い姿で長く保全でき、故人との最期の時間をゆっくり過ごすことができます。

感染症の心配がないため、遺体に触れることも可能です。

火葬が主流となっている日本ではまだあまり一般的とはいえないものの、エンバーミングを実施する家庭は増加の一途をたどっています。

メリットが広く知られるようになれば、今後は実施する家庭はますます増えていくことでしょう。

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