【ゴミ屋敷の70%は女性】その原因は買い物依存症?その心理について解説!
2019.10.11
はじめに
片付けたいと思ってもなかなか片づけられず、気付いたらゴミ屋敷になっていたというケースも少なくはないかもしれません。
実はゴミ屋敷の住人の70%は女性だという統計もあります。
ゴミ屋敷にしてしまう心理とは、どのようなものなのでしょうか?その原因と解決方法などについても、考えていきましょう。
ゴミ屋敷は全国で1万件以上あると言われている
ゴミ屋敷やその予備軍の状態であると認知されている住宅は、全国47都道府県で1万件以上あると言われています。ゴミ屋敷は遠い世界の出来事ではなく、身近なところで起こりえる問題なのです。基本的にゴミとは他人から見た場合にそう見えるという事であり、本人が必要なものだと言う限りは第3者が勝手に処分するわけにはいきません。この点が、難しい部分でもあります。さらにゴミ屋敷というと一戸建て住宅のイメージが大きいですが、アパートやマンションの一室がゴミ屋敷になっているケースも増えてきています。目立たないのでわかりにくいですが、隣の部屋が実はゴミ屋敷ということもありえるのです。
ゴミ屋敷は女性が男性より多い
一般的に男性の方が面倒くさがりな人が多く、整理整頓も苦手で部屋は散らかっている印象があるかもしれません。女性のほうが几帳面で片付けも得意なイメージがありますが、実はゴミ屋敷は男性より女性の方が多いと言われているのです。
実際に部屋の片付けを依頼する70%が、女性だという統計もあります。
だからといって、女性の方がだらしがないということではありません。大企業や有名企業に勤めている方なども、珍しくはないのです。
しっかり働いている方や日々の暮らしの中で責任感を持って生活している方が自分の部屋をゴミ屋敷にしてしまうということは、特別なことではなく誰にでも起こる可能性のあることなのです。
なぜ女性は片付けできずにゴミ屋敷になりやすいのか?
女性は忙しい方が多いということも、片付けにまで手が回らない理由の1つといえるでしょう。
特に看護師の方などは、不規則な時間帯の中で地域に指定された時間にゴミ出しができないということもあるかもしれません。忙しすぎる場合は気持ちにも余裕がなくなってしまいますので、片付けなくてはいけないと思っていても気力や体力が伴わない場合もあります。
また女性のほうが、物を捨てられない方が多いということもいえるでしょう。今は使わなくても、いつか使うかもしれないから残しておこうという心理です。
その結果、捨てられないものが溜まっていきゴミの山になってしまうのです。さらに女性のほうが買い物依存症の方が多い、という点も理由として挙げられます。
ゴミ屋敷になってしまう人の心理とは?
それではゴミ屋敷になってしまう人の心理についてもう少し具体的にお伝えしていきます。
- 買い物依存症に陥ってしまっている状態
- もったいなくて、なかなか捨てられない
- 片付けが苦手で、捨て方がわからない
の3つについて紹介します。
ゴミ屋敷になる人の心理1.買い物依存症に陥っている。
特にほしいと思っていなかったものでも、たまたま目に入ったことでつい買ってしまうといったことがあります。日頃何らかのストレスを抱えていて、買い物をすることでそれを発散させているような心理状態を買い物依存症といいます。
まだ使えるものが家にあっても、次々に新しいものを購入してしまいます。買うという行為そのものが目的になってしまい、結果的に1度も使っていないものが家の中にあふれかえっているという状態になってしまうのです。
このようなケースでは、やはりゴミ屋敷になる可能性が高くなってしまうでしょう。
ゴミ屋敷になる人の心理2.もったいなくて捨てられない。
戦後の貧しい時代を知っている方などの場合は、物を大事にする方が多いです。必要のないものでも捨てるのはもったいないと感じ、とっておくのです。
実際に何かの機会に役に立つようなものもありますが、エスカレートしていくと誰が見てもゴミにしか見えないようなものまで捨てられなくなってしまうのです。
本人にとってはすべてが大切な財産ですので、ため込んでしまったゴミを減らすのはどんどん難しくなってしまいます。そしてこのような心理状態が、ゴミ屋敷へとつながっていくのです。
ゴミ屋敷になる人の心理3.片付けるのが苦手、捨て方が分からない。
基本的に片付けるのが苦手、という場合も多いのではないでしょうか。部屋の中でどこに何を置いたらいいのかわからず、何となくいつもその辺に置きっぱなしというケースもあることでしょう。
普段から散らかっていると、その環境が当たり前になってしまい散らかっていてもあまり気にならなくなるのかもしれません。
自分がいつも探し物ばかりしていて不便に思うだけの間は良いですが、このようなケースもいずれはゴミ屋敷にまで発展してしまう可能性が高くなります。
ゴミ屋敷を放置していると大きな問題になります。
ゴミを大量にため込んでいると、見た目が良くないということ以上に大きな問題が発生してしまいます。
しかも本人だけの問題ではなく、周辺の住民も巻き込んでしまうことになるのです。生ゴミなどの場合は匂いの問題がありますし、ゴミが燃えて火事をおこしてしまうかもしれません。
害虫が発生する可能性もあります。これらはすべて自分だけでなく、周囲の人にも被害が及ぶことなのです。
病気や火災になるリスクがある。
特に夏場などは、生ゴミの匂いに気をつけなくてはなりません。
ゴミの腐敗臭は、思っているよりもずっと広範囲に広がります。さらに長期間吸い込み続けることで、通院が必要になる場合もあるのです。
またライターなどが引火して火災が起きることもありますし、屋外にゴミが散乱していると放火の原因にもなってしまいます。
ゴキブリが発生し近隣に被害が出ることも。
ゴミが大量にたまってくると、ゴキブリも発生しやすくなります。特にアパートやマンションなどの集合住宅の場合、1つの部屋で発生したゴキブリは他の部屋へも移動していきます。
日頃から綺麗に整理整頓して過ごしているのに、隣の部屋がゴミ屋敷だったばかりにゴキブリの被害に遭うということもありえるのです。
集合住宅は外からだと部屋の中がどうなっているかわかりにくい部分もありますので、隣人にとっては防ぎようのないことでもあります。
ゴミ屋敷になる家は2つのタイプ
ゴミ屋敷といえば、目立つのはやはり一戸建ての住宅でしょう。建物の中だけでなく、庭先や敷地いっぱいにゴミがあふれているケースです。
一戸建ては周囲に気付かれやすく、周囲の迷惑になっていることも多いです。
アパートやマンションなどは外からはあまり目立ちませんが、実は一戸建ての数十倍のゴミ屋敷があると言われています。
よく見ると、窓際に日用品などが積み上げられている様子に気付くこともあります。
ゴミ屋敷を片付ける3つの方法。
1つ目は自分たちで、コツコツと片付けていくという方法になります。
時間をかけて根気よく続けていけばいつかは片付くかもしれませんが、この方法はとても難しいといえます。自分たちで片付けることができるのなら、そもそもゴミ屋敷にはなっていない可能性が高いからです。
2つ目は、行政機関が強制的にゴミを撤去するという方法です。
そして3つ目は、業者に依頼するという方法です。個人では手に負えなくなってしまったゴミ屋敷を解決するには、プロにお願いするのがもっとも有効な方法といえます。重い荷物の移動などにも対応していますし、一気に片付けることができますので効果的です。
ゴミ屋敷を業者にお願いする場合は?
ゴミ屋敷の片付けは近隣から苦情が出る場合も想定されますので、経験豊富な業者を選ぶことが望ましいでしょう。また、必ず事前に見積もりをとっておく必要があります。
作業の後で、追加料金などのトラブルにならないように細部まで打ち合わせをしておくことが大切です。ゴミが無くなると、それまで気付かなかった匂いや汚れが目立つようになる場合もあります。
あらかじめハウスクリーニングも合わせてお願いできる業者を選んでおくと、便利でしょう。生ゴミなどの腐敗臭がひどい場合は、特殊清掃業者に依頼するという方法もあります。
特殊清掃業者は高い消臭技術を持っていますので、有効な手段です。
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