1分で出来るセルフネグレクトのチェック(診断)|その治療法を知って備えよう
2019.10.26
セルフネグレクトとは
セルフネグレクトとは生活環境が悪化しているにも関わらず、日常生活に必要な行為を行うことができないことをいいます。
例えばごみを捨てることができなかったり、お風呂に入ることができないといったことを言います。
周りに助けて欲しいと声を上げることもなく、改善する意欲も失っている状態がセルフネグレクトになります。人によっては食事を摂ることさえままならないこともあるようです。
今回はあなたやあなたの友人がセルフネグレクトかどうかをチェックする項目について共有します。
セルフネグレクトのチェック(診断)項目
これに該当しないか確認してみることで今の自分が「予備軍」になっていないかどうかを疑ってみる参考になります。
- ゴミが部屋中に散乱している。
- 仕事に行くのが嫌で辞められたら楽かなと思うことがある。
- お洒落や身だしなみに気を使わなくなってきている。
- 休日も外出せず家の中に閉じこもりがちになっている。
- 何に対しても関心が持てない。
- 腹はへるがコンビニに行くのも面倒くさい。
- 他人と話すのが苦手だし、あまり関わろうと思わない。
- 生きている意味があるのかと思う瞬間がしばしばある。
- 自分の思い通りにならないと怒りを通り越して諦観すら覚える。
- 今の世の中で自分は幸せになれないと思う。
この中で3つ以上当てはまっている場合はセルフネグレクト予備軍なので、注意しましょう。
10個のチェック項目がありますが、1つでもかなり危険水域な項目はありますが3つ当てはまる場合はセルフネグレクト予備軍です。
今の生活・心理状況のまま放置するとさらに当てはまる項目は増えていき、予備軍を卒業する危険性は非常に高いです。
セルフネグレクトは予備軍状態の最中にある日急に襲って来る場合があり、限界点を超えた時の生活変動の振れ幅が大きいのが特徴です。
セルフネグレクトの特徴1.栄養バランスを考えた食事を出来ていない
セルフネグレクト予備軍になると、食欲は湧くがいろいろなところを漁りカップ麺や食パンなどとにかくお腹に溜まれば満足できます。
それらの食材もない場合は最低お菓子でも凌ぐことができるようになります。そしていよいよ口にできるものが無くなったとき、無理してでも食材を買いに行ければまだマシですが、それまでも面倒になって食べなくなったら危険です。
食欲自体を感じなくなる場合があり、不健康な体重減少が始まります。
セルフネグレクトの特徴2.極端に節約志向もしくは散財志向
生活や心理の変動振れ幅が大きくなったと感じる人間は要チェックで、「極端な振れ幅」はセルフネグレクトの特徴のひとつです。
程よい行動を維持するには欲望の暴走にブレーキをかけたり、ちょっとアクセルを踏み込んだりする調整が必要になりますが、この「調整」が面倒になりどちらかに振り切ったところに快感を得るのです。
セルフネグレクトの初期段階で顕著に現れるのが「金銭感覚の崩壊」です。何に対しても関心がないとお金を使うことがなく、逆にギャンブル依存などがあれば有り金全部を使い切った後は「どうにでもなれ」の境地です。
それがたとえ生活の破綻につながる選択であっても「振り切った」快感が一時的に自分を包み込みます。
5つ当てはまっている場合はセルフネグレクトに要注意!
チェック項目の半分も当てはまれば、何らかの具体的な対策が必要です。
それも所帯をもって子供を育て家庭を維持するという状況があるなり、将来そうありたいと願うならばですが、その対策すら考えたくないからセルフネグレクト予備軍を卒業しようとしているのです。
自分以外の第三者・第三者機関の存在とチェックがカギとなります。
セルフネグレクトの事例
収入を得る仕事があり、栄養バランスのとれた食事をとり健康維持をするには、他人や外部機関とのコミュニケーションは避けては通れません。
セルフネグレクトはまず、他人とトラブルを起こす傾向があるので言動には要チェックです。
休日は知らない他人ともトラブルを起こし、その回数は増え規模も大きくなってやがて仕事を失うことになります。
自分の置かれた最悪の状態は他人や世の中のせいだと考える一方、自分の無価値感を覚え人生の意味にまで疑問を抱いてしまうこともあります。
そこで答えを見つけられなかった場合、ひとつひとつの「生きるためにしていたこれまでの行動」についても「何のために?」と自分に問いかけるようになり、答えが見つからなければその行動をやめてしまいます。
セルフネグレクトの原因は?
セルフネグレクトになる原因は日本では医学的にはまだ公式な見解は出ていません。
推測の範囲ですが、向精神薬の副作用であるとか、過去に受けた心理的ショックの後遺症(PTSD)であるという医師や心理学関係者の見解は一理あります。
セルフネグレクトが脳神経外科でMRIなどの検査を受けても脳に何も異常は無かったという事例から認知症とは別のものと考えられます。
セルフネグレクトの対策3つ
セルフネグレクトの対策は大きく3つあります。
- 社会や色んな人と関わる環境を作ること
- 困っている時に助けを求められる環境を作ること
- 家族や友人を定期的に自宅に招くこと
などです。
あなたのご家族も自覚がないまま、突然セルフネグレクトになるのか分かりません。少しでも不安を感じたタイミングで相談することが大切です。
セルフネグレクトと引きこもりの違い
引きこもりは生活事態は問題ないですが、家族(特に両親)にすべてを任せた状態で生活をすることです。
セルフネグレクトはやらなければならないことを出来ない状況のことを言います。
自分の生活が崩れてしまっているのがセルフネグレクト
引きこもりは外部との接触を断っていますが、プライベートの生活を行うことは出来ています。
ご飯も食べますし、トイレにだって行きます。しかし、セルフネグレクトはそういったことまで面倒臭いと感じるようになります。これが大きな違いとなってきます。
セルフネグレクトで自宅がゴミ屋敷になりつつある場合は?
ゴミ屋敷化してしまう前に誰かに助けを求めることが大切です。
自分がセルフネグレクトだと気づき、自宅が汚くなりはじめている場合は友人やご家族でしっかりと掃除をし、それでは無理だという場合は業者を呼ぶようにしましょう。
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