遺品整理お役立ちコラム

【デジタル遺品】”5つの手順”でトラブルなく整理する方法まとめ|まずはこれを!

【デジタル遺品】”5つの手順”でトラブルなく整理する方法まとめ|まずはこれを!

デジタル遺品とは

デジタル遺品とは亡くなった人のパソコンやスマホ内に保管していたデータのことを指します。

スマホなどのデジタル機器の発達に伴って、生前それを良く利用していた人が亡くなるケースが増えています。

ただ、パソコンやスマホのように自分で所有している機器の中のデータだけに限らず、クラウドと呼ばれるサーバーに保存している可能性があることが問題をより一層複雑にしています。

今回の記事では

  • デジタル遺品にはどんな種類があるのか
  • そのデジタル遺品によってどんなトラブルがあるのか?
  • データの整理の仕方はどうするのか

についてお伝えしていきます。

デジタル遺品にはどんなものがある?

デジタル遺品 種類

デジタル遺品にはスマホやパソコン上のデータの他、ウェブやクラウド上のデータがあるわけですが、具体的には例えばワープロで書いた文章とか、エクセルで作成された種類のデータなどが思いつくかもしれません。

ただそれだけではありません。

例えばデジカメで撮影した写真や動画もデジタル遺品になるでしょうし、いろいろなサイトで登録をしていることもあるでしょう。

すると当然ながらID番号やパスワードなどが設定されているはずです。このようなものもデジタル遺品に該当します。

デジタル遺品1.スマホやパソコンに関わるデータ

スマホやパソコンに関わるデータは、機器本体内に保存されていることもあるでしょうが、別にそれだけとは限りません。

いわゆる外付けの記憶媒体に保管されていることもあります。例えばUSBメモリ、外付けハードディスク、DVDなどに書き込まれたものもあるかもしれません。

本体内での保管ではなくても、このようなものもスマホやパソコンに関わるデジタル遺品ということができます。

スマホやパソコンではありませんが、デジカメに使われているメモリーカード内のデータもこれに含めて考えて良いでしょう。

デジタル遺品2.ウェブに関わる全てのデータ

ウェブに関わるデジタル遺品とは、故人が所有していた機器類に保管されているわけではなく、インターネット上のデータ保管サービスとでも呼ぶべきところに保管されているデータを指します。

この場合、データそのものもそうですが、無関係の第三者が勝手にアクセスできては困りますから、ID番号やパスワードが設定されていることが普通で、それらも含めてデジタル遺品と考えるべきでしょう。ブログや自分のホームページを持っていたような人はまず当てはまるものがあるはずです。

デジタル遺品3.アカウントのパスワードなど

続いて気になるものとしてはアカウントのパスワードなどが挙げられます。身近で重要なところで言えば、ネット銀行のID番号やパスワードがあるでしょう。

一般の銀行における通帳や印鑑に相当するものであり、その重要性は言うまでもありません。ネット銀行などではなくても、いろいろなお店やサイトなどでユーザー登録をしている人も多いでしょうが、そのID番号やパスワードもデジタル遺品に該当します。

有料のサイトもあったりしますから、放置するといつまでも料金が請求され続けるかもしれず、決してないがしろにはできません。

デジタル遺品によってどんなトラブルが?

デジタル遺品 トラブル

既に書いたことからもデジタル遺品によって思わぬトラブルが生じる可能性があるということは十分に想像できるでしょう。

例えばクレジットカードの情報を悪用するとか、ネット銀行やネット証券、仮想通貨をこっそり奪われてしまったり、あるいは写真のプライバシーを侵害するといったことが典型例として考えられます。

デジタル遺品のトラブル1.クレジットカードの情報悪用

今やクレジットカードに印字されている情報さえあれば、カードの現物そのものが手元になくてもネットショッピングができてしまう時代です。

カードの現物をいくら気を付けて管理していたとしても、デジタルデータに気を付けなければ話になりません。

故人がパソコンでのネットショッピングなどでクレジットカードを利用していた場合、そのデータがパソコン内部に残ったままうっかり処分してしまうと、情報が第三者の手に渡って悪用されてしまう可能性があります。

デジタル遺品のトラブル2.ネット銀行、ネット証券、仮想通貨

ネット銀行やネット証券、仮想通貨はデジタル遺品の中ではその重要性が理解しやすいものでしょう。

何しろお金に直結しているわけですから下手に扱うとトラブルというか大きな損失につながる可能性もあります。

ネット銀行にかなりの大金が預金されていることを一切知らずに故人のデジタル遺品を処分してしまったらと考えるだけで恐ろしいことですし、あるいは遺族の誰かデジタル遺品に詳しい人がこっそりと遺産を独り占めしようとするかもしれません。

デジタル遺品のトラブル3.写真のプライバシー

お金に関わるものは重要性も理解しやすいかもしれませんが、例えば写真データというのも大きなトラブルの元になる可能性があります。

故人の写真が知らないうちにインターネット上に拡散してしまうかもしれませんし、故人があくまで個人的に保有していただけの親しい友人の写真が同様にインターネット上に拡散されるようなことになった場合、

悪くするとその友人から肖像権の侵害などで訴訟を提起されてしまう可能性もあります。たかが写真などと侮ってはいけません。

デジタル遺品はどう整理すればいい?

デジタル遺品 整理

このようにデジタル遺品に関しては、デジタルでない現物の遺品とは異なって人間の目で直接確認できるものではないということや、これが問題になりだしてまだまだ日が浅いということもあって社会的にも重要性の認識が薄いことが多いという問題があります。

残された遺族がどうすべきかというのももちろん考えなければならないことですが、それよりも前に、まずは自分自身にいつ何があるか分からないと考え、生前にしっかりと整理しておくことが望ましいでしょう。その方法などを紹介します。

別フォルダに入れておく

極めて単純なことですが、別フォルダに入れてパスワードをかけておくという方法があります

やはり、たとえ家族や親族といえども、また自分が亡くなった後といえども見て欲しくないデータや情報というのは誰しもあるものです。

配偶者以外の異性と親しくしている写真などはその典型例かもしれません。このようなものは、通常使っているフォルダとは別のフォルダに入れ、自分にしか分からないパスワードをかけておくというのが一つの方法です。

要するに、自分にもしものことがあった際には、無かったこと、にしたいものです。

定額サービスに関してはエンディングノートに

何らかの定額サービスを利用しているという人は多いでしょう。このようなサービスは、故人が亡くなろうとしっかりと解約しなければいつまでも料金が請求されることになります。

請求書が届くなり、遺族も把握している銀行口座から引き落とされるなりすれば遺族も気づくことでしょうが、それこそ自分しか把握していないネット銀行などの場合はいつまでも気づけないかもしれません。

こういうものはしっかりとエンディングノートに書いておくことをお勧めします。

エンディングノートの書き方はコチラ↓

エンディングノートはどう書くのが正解?無料のオススメのも3つ紹介!(2019年版)

故人のスマホを見ると訴訟になる?

スマホ 訴訟

故人のスマホ内に残っているデータについては、遺族はそれを相続していると考えられますから、それを見たところで一般論として訴訟になるようなことは考えられません。

ただ、例えばネット銀行のID番号やパスワードがスマホ内に保管されていたと仮定して、それを自分だけが見て他の遺族に知られないように消去するとか、

そのように疑われたりすると遺族間のトラブルに発展する可能性はありますから、何をしても安全で問題ないとまでは言い切れません。

遺族が通信会社に持っていくと解約できる

故人の名義であったスマホについては、亡くなったからと言って当然に解約されてしまうようなことはなく、きちんと手続きを取るまでは料金が請求され続けることになります。これに関しては、遺族が通信会社に持っていくことで解約できます。

これはあくまで通話やデータ通信をストップするだけで、内部に残されているデータまで消去されてしまうわけではありませんから、無駄な支払いを避けるためにもできるだけ早期に解約手続きを取った方が良いでしょう。

ロックの解除は相続人の許可が必要

スマホにロックがかかっている場合、基本的にはそのパスワードが分からないと解除できないものの、専門業者に依頼すれば特殊な方法でロックを解除することは可能です。通信会社に持って行っても解除はしてくれません。

ただし、相続人の許可を得ないままに勝手にロックを解除することは、それこそいらぬ疑いを掛けられる可能性がありますから避けたほうが無難です。

ちょうど、相続人の許可を得ないままに故人の金庫を専門業者に依頼してこじ開けるのが適切でないことと似ています。

デジタル遺品であるSNSの扱いについて

デジタル遺品 SNS

SNSの中には、いわゆる追悼アカウントと呼ばれるものを設定可能なケースがあります。簡単に言えば、本人以外の特定の人にのみ、本人にもしものことがあった場合にアカウントの削除や追悼メッセージの掲載を認める機能です。

FBやインスタにはこの機能があります。一方でツイッターにはこの機能はなく、もしアカウントを削除したければ遺族が別途申請する必要があります。

言うまでもないことですが、追悼アカウントは本人が亡くなったからといって勝手に作られるものではなく、本人が予め設定しておく必要がありますし、

設定したことを予め伝えておくか、エンディングノートなどで伝わるようにしておかなければ意味がありませんから注意しておきましょう。

デジタル遺品の整理方法5つの手順

デジタル遺品の整理方法ですが、大きく5つあります。

  • 1.アカウントやデータをどこに保管しているかなどをエンディングノートにしっかりと残すこと
  • 2.ID番号やパスワードはロック付きのUSBメモリに入れること
  • 3.どうしても遺族に見せたくないようなデータはパスワードを掛けて別フォルダに入れるなりしておくこと
  • 4.残すべきそのエンディングノートやUSBメモリをしっかりと保管しておくこと
  • 5.それらをどうしても生前に家族に見られなくない場合は弁護士などの第三者に委託すること

この5つになります。

デジタル遺品の整理で業者を探す場合は?

デジタル遺品の整理で業者を探したい場合もあるでしょう。

同じデジタル遺品と言っても、パソコンやスマホ、あるいはウェブ上のデータやアカウントなど結構多岐にわたりますからそれを得意としている業者を探すことが大事です。

また、信頼のおける業者を探すことも当然ながら重要でしょう。依頼した業者からデジタル遺品が流出しては笑い話にもなりません。

事前に業者の口コミを確認するなどし、信頼のおけるところを選ぶように気を付ける必要があります。

オススメの業者を知りたい場合は是非弊社にご連絡ください!

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