エンディングノートはどう書くのが正解?無料のオススメのも3つ紹介!(2019年版)
2019.10.31
エンディングノートは「終活」のひとつとして利用されることが多く、近頃はこれを利用する人が多くなっていると言えるでしょう。
具体的にどのようなものなのかということをはじめとして、内容は何を書けば良いのか、どのようにエンディングノートを選べば良いのかなどを説明します。
この記事では
- エンディングノートをなぜ書いた方がいいのか
- エンディングノートで無料で手に入れる方法3選
- エンディングノートの書き方
についてもお伝えします。
エンディングノートとは
エンディングノートは現在から死を迎えるときまでに、自分がどうしたいか書き記すことができるものです。
いつ何をしたいのか、最期の瞬間をどのように迎えたいかなど。を含めて様々なことを書くことができます。
頭の中に何となく死を迎える日までの計画があるという人もいると思いますが、それを具体的に書き残しておくことで、計画を実行することができたり、自分が亡くなった後に希望を叶えてもらったりすることができるようになるでしょう。
エンディングノートは遺言書や遺書と何が違う?
遺言書や遺書と何が違うのだろうと疑問に思う人は多いはずです。
これらは間違えやすいですが全く別のものであることを知っておきましょう。具体的な違いを説明していきます。
遺言書とは
遺言書は亡くなったときに財産を誰にどれだけ分配するかなどの意思表示を示すものです。
これに書かれた内容は原則として法律で決められた相続の規定よりも優先されます。
トラブルを避けるためや自分の希望通りに相続が行われるように作成する人が多いものです。
誰に何を受け取ってほしいか決まっている場合は、自分が亡くなる前に遺言書を作成しておくべきだと言えます。
遺書とは
遺書は自分の気持ちを家族や友人などに対して残したものです。
死を迎える前に家族に対する感謝の気持ちを記すケースもあれば、自殺の理由を記載しているケースもあります。
他にも死に対する心情などが書かれていることが多いですが、遺産のことは書かれません。
仮に書かれていたとしても法的効力は発生しないので、遺書には遺言書のような効力がないと言えます。
エンディングノートはなぜ書いたほうがいいのか?
エンディングノートを書くべきか迷う人もいるかもしれませんが、これを書くことによってこれまでの人生を振り返ることができます。
過去を振り返ることで幸せに気づくことができたり、これからの人生をどうしていきたいか考えるきっかけにもなったりするはずです。
さらには自分の希望を書いておくと家族に意思を伝えることができます。
遺産相続などは遺言書に書かなければなりませんが、葬儀の方法やお墓などの希望を伝えることが可能です。
希望だけではなく感謝の気持ちまで伝えることができるので、たくさんのメリットがあるエンディングノートを書くことは大きな意味があることだと言えます。
エンディングノートを無料で手に入れる方法3選
エンディングノートを書いてみたいけれどわざわざ購入するほどではないという場合は、無料で手に入れることができる方法を活用してください。
行政書士事務所のサイトや終活支援サイトなどで手に入れることができるので、こういったものを活用することもおすすめです。
エンディングノートを無料で手に入れる方法1.行政書士事務所が運営するサイトでダウンロードする
まずは行政書士事務所が運営するサイトでダウンロードすることがおすすめです。
行政書士は相続や遺言に強い事務所ですが、それらを踏まえてエンディングノートに何を書くべきか考えられています。
エンディングノートに関する知識があまりないという人でも書きやすい作りになっていることが多いので、行政書士事務所が作っているものをダウンロードして活用することがおすすめです。
ワードやエクセル、PDF形式などが多いのでパソコンで入力してデータとして残すこともできるものもあれば、印刷して書き込んで使用できるものもあります。
ホームページはこちら➡司法書士法人 イストワール
エンディングノートを無料で手に入れる方法2.「終の流儀」が提供するエンディングノート
「終の流儀」終活を支援してくれるサイトであり、公式ホームページからPDFやワード、エクセルから好きなファイル形式を選んでエンディングノートをダウンロードしてみてください。
このサイトは終活全般の情報を取り扱っているサイトなので、エンディングノートも使いやすいと評判が高くておすすめです。
ファイル形式が多様なので、パソコンで読みやすい文書を作ることもできますし、親しみやすい手書きで文書を残すこともできます。
ホームページはこちら➡「終の流儀」
エンディングノートを無料で手に入れる方法3.WADACHI(わだち)
「WADACHI(わだち)」のエンディングノートは有料版もありますが、無料版でも十分に活用できると人気が高いです。
プロフィールや各年代のエピソードを記入することができたり、家系図や健康状態なども書くことができたりします。
分野ごとに細かく分けて記入することができるので、頭の中が整理しやすいはずです。葬儀や相続関連の説明もついているので、それらを参考にして今後のことも考えることができるのでとてもおすすめだと言えます。
ホームページはこちら➡「WADACHI(わだち)」
コクヨのエンディングノート(有料)も有名
コクヨのエンディングノートは大手通販サイトで売り上げ第1位の大ヒット商品です。必要な情報が書き込みやすいように工夫されており、コクヨらしいシンプルながらも分かりやすいノートが人気の理由だと言えます。
「もしもの時に役立つノート」という商品名であり、書店や文房具屋、通販で購入することができるはずです。なんとCDなどのディスクを1枚収納することができるケースも付属しているので、思い出の画像や動画などを入れておくこともできます。
家族に伝えたいメッセージを音声や動画で残しておくこともできるので、オリジナリティのある使い方をすることができるノートだと言えるでしょう。
有料のもので迷ったときは、取り敢えずコクヨの商品を選んでおくと間違いがないと言えます。
ホームページはこちら➡コクヨのエンディングノート
エンディングノートの書き方(内容)
エンディングノートに書き方の明確な決まりはないので自由に使うことができますが、だからこそ何を書けばよいのか迷ってしまう人は少なくありません。
多くの人は生まれてから現在までの自分自身のことを記載したり、終末期医療や葬儀に対する希望を記載したりします。
その他には貴重品の情報や契約しているサービスの種類やパスワードなどを書いておく人も少なくありません。
自身のことと亡くなった後に家族が困らないようにするための情報を記載することが一般的なので、書き方が分からないと感じるときはこれらを踏まえて書くことがおすすめです。
エンディングノートの書き方【個人について】
まずは個人のことを書く人がほとんどだと言えます。
産まれてからどのような学校に入ってどのような仕事をしてきたのか、結婚や出産はどうだったのかなどが書かれることが多いです。
年表などのまとめることもあれば、日記のようにそのときの感情とともにできごとを綴っていく人もいます。ライフステージを振り返ることで自分の今後を探ることに役立てることもできるはずです。
家族が知らない個人情報もここに記しておくと便利で、本籍地や家系図などを記載しておいても良いでしょう。亡くなった後に必要な手続きで必要となる暗証番号やパスワードも残しておくと良いです。
エンディングノートの書き方【親戚や友人について】
親戚や友人について家族に話したことがあったとしても、それらの人の詳しい情報を伝えていないことがほとんどのはずです。
死後に亡くなったことを伝えてほしい相手がいるのであれば、その人たちの連絡先や住所を書いておくと家族が連絡を行ってくれます。
併せて親戚や友人に伝えたい感謝の言葉などを書き残しておくことも可能です。
親戚や友人の具体的な情報を家族に伝えていない場合は、連絡をとることができるように必要な情報を残しておくようにしてください。
エンディングノートの書き方【相続について】
相続のことは正式に遺言書を作成する必要がありますが、エンディングノートを通して遺言書の保管場所や管理者を伝えることができます。
遺言書を目につく場所に保管している人は少ないはずなので、ノートに書いておくことで家族が発見しやすくなるはずです。
法律で定められた方法以外で財産分与を行ってほしい場合は遺言書が必要ですが、それ以外の相続にまつわることであればエンディングノートに記載しておくと便利だと言えます。
保険証や年金証書、印鑑などの保管場所をここに記入しても分かりやすいはずです。
エンディングノートの書き方【医療や介護について】
現在は多くの人が病院のベッドで亡くなっていますが、病院で治療をしてもらうことになる人が多い現代だからこそ、医療や介護についての意思を伝えておくことが大切です。
たとえ生きていたとしても上手く意思の疎通ができなくなるケースもあるので、自分の気持ちを表現できるうちに医療や介護について書いておくことは重要です。
延命措置は行わないでほしい、最期は自宅で迎えたいなどの思いがあるのであれば、エンディングノートにしっかりと書いておきましょう。
エンディングノートの書き方【お墓(葬儀)について】
お墓や葬儀についても希望がある場合はエンディングノートに気持ちを記しておくべきです。
家族に直接お墓や葬儀のことについて話しづらい雰囲気もあるはずなので、そのときはいざというときのためにノートに考えを残しておくことがおすすめだと言えます。
進行する宗教、葬儀や納骨の方法、遺影に使ってほしい写真などについて伝えることができるはずです。
事前に伝えてある場合も改めて文章で残しておけば、確実に希望を叶えてもらえるでしょう。
エンディングノートの書き方【財産について】
財産についても書いておくと便利だと言えます。
具体的な財産分与は遺言書で行いますが、保有している財産に何があるか書いておくことができるはずです。
残された家族が知らないであろう財産がある場合は、ここにしっかりと記載しておいてください。家に保管している貴金属などは発見することができても、株式の保有などは家族が気づかないこともあるはずです。
大切な財産を家族が見逃さないようにするためにも、何を保有しているのかきちんと伝えられるようにしてください。
エンディングノートの書き方【連絡先について】
様々な連絡先を書くことも大切だと言えます。亡くなったことを伝えてほしい友人などの連絡先はもちろんですが、
- 勤めている会社
- 通院している病院
- 同窓会や趣味の会
- 連絡すべき場所
は思いつく限り書き込んでおくべきです。
携帯やアドレス帳に連絡先があったとしても、家族が見つけられなかったり不慮の事故でデータを見ることができなかったりする可能性もあります。
より確実に連絡先を知ってもらうためにも、念のためにエンディングノートにも書いておくべきです。
17歳のエンディングノート
「17歳のエンディングノート」という映画があります。
これは末期がんを患った少女が、余命わずかの人生でやりたいことをノートに書き出して実行していくストーリーです。
少女はエンディングノートのやりたいことを実行していくなかで、幸せや人生の喜びを知ります。
この映画から分かるようにエンディングノートは「死のためのノート」ではなく、「より良く死を迎えるためのノート」だと言うことができます。
死を待っているようで抵抗がある人は少なくありませんが、より良い最期のために活用することがおすすめです。
エンディングノートを準備し、最高の人生を
エンディングノートは死を身近に感じてしまうなどの理由から苦手に思う人もいるようですが、これを準備することで人生をより良くすることができます。
そして、家族に亡くなった後の希望や感謝の気持ちを伝えることができるので、死後も自分の思いを叶えていくことができるはずです。
エンディングノートを用意することでこれまでの人生を振り返り、この先の人生を最高のものにすることができます。
まだ活用していない人はエンディングノートを準備して、より良い人生を送ることができるようにしましょう。
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