遺品整理サービスと料金相場

【2019年最新版】遺品整理の相場はいくら?依頼料を安くする3つの方法

【2019年最新版】遺品整理の相場はいくら?依頼料を安くする3つの方法

ご家族の方の不幸に際して、葬儀等が済んだ後に考えなくてはならないのが遺品整理についてです。

遺品整理の料金には主に「四種類の要素」が関連しているためです。

  • 人件費(業者の人数×時間で算出される代金)
  • 廃棄物処分費(ゴミの量や特別な素材かどうかで変動する代金)
  • 回収運搬費(廃棄物をトラックなどまで運んでいく代金)
  • 車両費(廃棄物を搭載した車を処理施設まで運転して行く代金)

の4つです。

このうち最も代金に関わるのは人件費と廃棄物処分費となっており、これらだけで全体の料金の過半数を超える事がほとんどです。

遺品整理をご自身で行うのか、業者が行うのかで違ってきます

そうしたことを考えれば、遺品整理は自分で行う事が良いと言えるでしょう。

遺品整理業者に依頼しないことで、料金の多くを占める人件費や運搬費を抑えることもできます。

かかる費用と言えばごみを分別して回収日に出す費用や、大型ごみの回収を依頼する費用(自治体にもよるが1つにつき1000円が相場)ぐらいしかかからず、トラックなどをレンタカーと扱って運転する等しても遺品整理業者の相場の半分以下の料金で済むことも多く、大変お得と言えます。

ただし、この方法の問題点は体力的な部分にあるといえるでしょう。

小さいごみの分別だけでも相当量となる上、大型ごみの運搬ともなれば、車に積み込んだり大型ごみ回収の指定場所に運ぶだけでも大変な重労働であり、遺品整理を行うのが力のある若者ならまだしも、老夫婦の片方が無くなられたケースなどでは大変危険かつ物理的に不可能な可能性もあると言わざるを得ません。

遺品整理の料金は何によって決まるのか?

ではここで、先ほども申し上げた遺品整理の料金の決まり方について詳しく見て行きましょう。

遺品整理の料金を決める要素1.広さと荷物の量

まずは部屋の広さと荷物の量です。ワンルームマンションなら数万円で済むことも多いですが、一般的な夫婦の済んでいる住宅や二世帯住宅ともなればその値段は跳ね上がり、場合によっては10万、20万を超えることもあります。

また、荷物の量もそれに伴って増える傾向にあるため、遺品整理の料金を引き上げる大きな要因となっています。

遺品の量が多ければ多いほど搬出や仕分けの手間も増えるために、結果、多くの作業員が遺品整理に関わることとなり、彼らが長時間の遺品整理作業を行うことにより人件費が大きく膨らみ、料金が跳ね上がるという結果になってしまうのです。

遺品整理の料金を決める要素2.遺品(処分品)の種類

次いで大切なのは荷物の種類です。

日常の中では燃えるごみと資源ごみ程度しか分別していませんが、遺品整理の際にはそうして日常的なごみだけでなく、大型の金属ごみやガラスなど、家具に使われているものを筆頭に特殊な分類をしなければならないごみはたくさんあります。

リサイクル可能な家電製品などは運搬費も含めて大きな料金がかかるほか、乾電池やダンボールに至るまで細かく分別することが義務付けられています。

遺品整理の料金を決める要素3.作業を依頼するまでの期間と期日

そして、作業までの日程も馬鹿になりません。

遺品整理も他の業界と同じく「特急料金」「予約割引」とでもいうべき概念が存在します。

まず、「一刻も早く個人の遺品整理をしたいために可能な限り早く行って欲しい」と言うような場合、一度に動員されるスタッフが大きく増えるのみならず、車両に関しても一台で何往復もするだけではとても間に合わないため、動員される輸送車両もまた増加する事になります。

これらの要因が合わさって人件費と車両費が急増し、結果、料金が大きく膨れ上がる、ということになってしまいます。その反面、時間に余裕さえあれば一度に動員する遺品整理業者も少なくするため、料金がいくらかは抑えられるということにも繋がります。

遺品整理の料金を決める要素4.住居の状況や道路環境

住宅の環境や周辺の道路なども関連してきます。

前述の通り多くのごみは家の近くの駐車場や駐車可能な道路上に車両を止めた上で積み込みを行うため、ごみのある場所から車両までの運搬がいかにスムーズに行えるかということが料金に大きく関わってきます。

そのため、住宅が

  • 一戸建てなのか
  • アパートなのか
  • 通路の広さは十分か
  • 2階以上の建物であればエレベーターはついているか

などが重要になってきます。

また、近くの駐車スペースの大きさによって、大型のトラックを使って一気に遺品整理を行えるのか、あるいは小型のトラックを何往復もさせて遺品整理を行わなければならないのか、ということにも関わってくるため、住宅そのもののみならず周囲の道路の状態も料金に大きく影響してきます。

遺品整理の料金を決める要素5.現場で必要と判断されるオプションサービス

他には様々なオプションサービスも料金に関わってきます。

そのうちでメジャーなものは回収するエアコンの取り外しや遺品の供養、お焚き上げなどで、これらの相場は前者であれば5000円前後、後者であれば供養の種類によって数千円から数万円とかなり幅がありますがこれに関しては労力というよりは遺族の心情に関わる料金といえるでしょう。

また、ハウスクリーニングや現状復帰リフォームといったサービスを行う方もいらっしゃいます。

これらはいわば曽於の部屋の掃除のことであり、「特殊清掃」と呼ばれるサービスほどではないにせよプロによる高度な技術で個人の部屋等を綺麗にしてくれます。

こちらの相場は場所や広さによって5000円強から数万円と幅があります。

遺品整理の料金を少しでも安くする方法

ではここまで料金の仕組みを見てきたところで、その料金を安くする方法をお伝えしましょう。

遺品整理の料金を下げる方法1.遺品整理業者の情報を多く集める

まずは遺品整理業者の情報を集めることです。

その遺品整理業者の情報というのは様々な場所で確認する事ができます。チラシや広告は勿論の事、使いこなせる方にはインターネット上のホームページでさらに詳しい情報を集めることも可能でしょう。

そのため、それらを使って情報収集をし、何をすれば安くなるのかを詳しく調べて置く事が重要になってきます。

遺品整理業者ごとに違った料金システムがあり、例えば必要な場所のみの遺品整理やサービスなどでどれほど安くなるかということを調べておき、過不足なく自分の望む業務を行ってくれるかどうかを把握していれば、それにあわせて無駄な業務をしてもらってしまうことを避ける事ができ、結果、無駄な料金を抑えることも可能になってくるからです。

遺品整理の料金を下げる方法2.遺品買取をしてもらう

次に、遺品の買取をしてもらうことです。遺品整理業者にもよりますが、多くの場合遺品の買取を行ってくれます。故人にとって大事なものであっても自分には価値の分からないようなものの場合、形見としていくつかを持っておいて残りは買取りをしてもらうという方法もあります。

遺品整理業者の多くは価値のあるもの、ないものが分かるため、それを見極めてもらって買い取ってもらうことができます。流石に金塊でもない限り遺品整理が無料で済むようなことはありませんが、それでも遺品整理の費用と相殺することで値段を安く済ませる事ができます。価値は分からないが一見何かの宝石や貴金属に見えるものはとりあえず集めておけば、鑑定した上で遺品整理料金を安くしてもらうことも可能です。

遺品整理の料金を下げる方法2可能な範囲で家を掃除しておく

そして、最も手軽にできるのは自分にできる範囲で掃除をしておくことです。

先ほどから書いているように、遺品整理業者の費用で大きなウェイトを占めているのは廃棄物処分費と人件費です。そのため、できるだけ遺品整理業者が搬出や掃除をしやすくするための土台作りをしておくことで手軽に費用を抑える事ができます。

掃除の内容としては荷物の通り道になるであろう場所を通りやすくしておく、あるいは搬出が必要になるものはできるだけ外への出口に近い場所にまとめておくことなどです。

これらの片付けはそれなりに手間のかかることですが体力はほとんど必要とせず、また遺品整理の際に必要となる故人の大切なものの仕分けと平行して行う事ができるため、是非ともやっておくべきことといえます。

遺品整理の良い業者を選ぶポイント

では、正しい業務を行ってくれる遺品整理業者を選ぶためには何が必要でしょうか?

遺品整理の良い業者を選ぶポイント1.遺品整理士の免許を持っていること

まず、その業者が遺品整理士の資格をもっているかどうかを確認してみましょう。遺品整理士とは民間資格ではありますが遺品整理の専門知識を持っている事を証明する資格であり、これを持っているスタッフがいることは、その業者が十分な知識を兼ね備えているという証左といえるため、正しい業務を行うことに関しては信頼できる情報源といえるでしょう。

遺品整理の良い業者を選ぶポイント2.遺品整理の見積もりをしっかりと提示してくれる

次に、遺品整理に関する料金の見積もりをしっかりだしてくれることは重要です。業者によっては細かい見積もりを出さずに「全部まとめて○○円です」などの見積もりを出してしまう業者もありますが、これは先述の過不足ない業務を行わず、必要としない業務までこなした結果、過剰な料金を支払うことになってしまうこともあるため、見積もりに関しては詳しく読み込む事が重要です。

遺品整理の良い業者を選ぶポイント3.不用品を適切に処理できる

また、不用品を適切に処理できることも大切です。鉄くずやプラスチックの分別などをまともにしない業者は少ないながらもいるものですが、そうした業者はたとえ安く済んだとしてもモラルに反する業務を行っていることは間違いなく、そうした遺品整理業者は他の部分でも手を抜くなどして故人への敬意のない業務を行う可能性があるため、不用品処理に関してはよく調べてみましょう。

遺品整理の良い業者を選ぶポイント4.数社の見積もりをとる

そして、数社の見積もりを取ることもまた大切です。遺品整理業者と言うのは業者によってかなりの値段の開きがあるため、多少時間はかかるにしろ2社以上の見積もりを取る事で場合によっては万単位での値段差が出ることもあるため、やってみて損はありません。ただし、後述しますがあまりに安い見積もりの業者には警戒することと、こうした行為は「合い見積もり」といって業者によっては快く思わないこともあるということは覚えておくべきです。

遺品整理の良い業者を選ぶポイント5.訪問見積もりが可能か

また、訪問見積もりをしてくれるかも重視するべきポイントです。大抵の業者では格安、あるいは無料で訪問見積もりをしてくれますが、これをしてくれない業者は電話やメールの情報だけで見積もりを出すため、見積もりの内容は当然どんぶり勘定になってしまいます。その結果、必要な業務を過不足なく受ける事がこれまた難しくなってしまうので、訪問見積もりの可否は必ず確認しましょう。

遺品整理の悪徳な業者にはご注意を

不当な料金を請求したり、適当な仕事をする悪質遺品整理業者を避けるためには何に気をつけるべきでしょうか?

便利屋は候補から外しましょう

まず、「便利屋」「何でも屋」と表記しているところに依頼することは推奨できません。なぜならば、先ほど述べたようにこうした表記をしている業者は遺品整理士の資格を持っていない可能性が高く、よしんば持っていたとしても便利屋という表記を前面に出している時点で遺品整理に関する専門性が低く、仕事の質も低いと推測する事ができるからです。

不動産が紹介する業者がいいとは限りません

また、その家の住民が亡くなったということから不動産屋から業者を紹介されることもありますが、これに依頼することもまた推奨できません。

葬儀屋からの紹介も同様です。なぜならば、こうした業者の料金には不動産屋や葬儀屋からの中間マージンが上乗せされる場合が多いため、仕事自体はちゃんとこなすにしろ料金が不当に高くなってしまうためです。

キャンセル料がかかるのかどうか

そして、キャンセル料の有無も確認しておきましょう。

トラックや人員を手配した後にキャンセル料がかかるのは業者からすれば仕方のない事なので気にしなくてもよいのですが、一度発注した後に高額のキャンセル料がかかると言う場合はそのキャンセル料を盾にとり不本意な依頼を断らせないようにしてしまい、結果として不当な料金と適当な仕事をする悪質業者の可能性があるため、できる限り避ける事が無難です。

遺品整理の良い業者を探すには?

では最後に、よい遺品整理業者を探すための方法として、適切な業者を手配する方法をお伝えしましょう。

それは、インターネット上の情報集積サイトで適切な業者ばかりを集めたところを見つけ、そこから電話番号を検索して相手方に直接問い合わせることです。このとき気をつけるべきは個々の遺品整理業者のホームページを見るのではなく、様々な業者をまとめたサイトを見る事です。

そうすることで口コミ等で周りの客観的な評価を見る事ができ、適切な業者を見つける事ができます。

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