人形供養をする神社の選ぶ際の5つのポイント!これだけは知っておきたい(2019年最新版)
2019.11.05
はじめに
神道の信仰で、神々を祀るための建物や施設を神社と呼びます。
この神社では人形供養を行う神社も多くありますが選ぶ際にはどういったことに気をつければいいのでしょうか?
今回はそのポイントについて説明します。
人形供養とは何か?
人形を供養する理由としては大切に持ち続けていた人形には魂が宿っており、粗末に扱わないようにしましょう。と考えられているためです。
子供成長を願い購入した雛人形や五月人形なども子供がすくすくと成長する中で、子供を見守り続けて来たものであり、処分の際には感謝の心を持ちきちんと供養することが大切だと考えられているのです。
雛人形の始まりについて
女の子の節句に飾る雛人形の始まりは、中国渡来の上巳の節句にあるといわれています。上巳の節句は五節句の一つで陰暦3月3日の桃の節句を意味するものです。
中国は不浄なものを払う習慣(水辺で身を清めて穢れを払う方法)がありますが、これが日本に伝わったといいます。
奈良時代には紙でできた人形を川に流して厄払いを行う流し雛が行われるようになりました。
平安が舞台になっている源氏物語の中でも、光源氏が人形を須磨の海に流す厄払いシーンが存在しており、川や海に流して厄払いを行っていた人形が雛人形の原型です。
雛人形の役割には何があるのでしょうか?
古い時代の人形の役割は厄除けなどになりますが、現代の雛人形の役割には、生まれた女の子が無事に成長して幸せな結婚ができるように、このような願いを込めてお祝いする風習が一般的です。
男女一対の人形を飾るのが基本で、お内裏様・お雛様は親王と呼ぶもので、そのモデルは天皇皇后陛下といわれています。主に、祖父母やご両親から娘に対しての愛情でもあり、贈る側の気持ちが顔立ちや飾り方などに込められる、1年に1度桃の節句のお祝いに欠かせない存在です。
五月人形の始まりについて
五月人形は、今から約2,300年前の紀元前3世紀、中国の端午の節句に始まりがあるとされます。
奈良時代の朝廷では毎年5月5日に宮中の宴会(無業息災を祈る節会)が開催されており、中国同様に災いや厄を祓うという菖蒲を使った菖蒲酒を飲む、菖蒲湯に浸かり邪気祓いが行われていたようです。
時代が変わり平安時代になると、宮中で行われていた邪気払いが庶民に広まり、これが鎧飾りへと発展したのです。
鎌倉室町時代には、武家の間で武を尊ぶ意味を持つ尚武として、尚武の節目でもある5月5日がとても重要な日になったなどの歴史があります。
江戸時代には、武士にとって命を守る大切な道具でもある兜や鎧は、男の子の病気や災害などから守って貰う願いを込めて飾るようになりました。
五月人形の役割とは?
五月人形には男の子が生まれたことをお祝いすると同時に、無事に健康に成長してすくすくと育って欲しい願い、神様が宿るものとして家の中に来て貰う、生まれた男の子を守って貰いたい、こうした願いが込められています。
五月人形と一緒に飾ることが多い鯉のぼりは、立身出世を願い飾るもので、五月人形には神様が宿るもの、神様の依り代などの役割があるようです。
雛人形や五月人形などの人形供養の方法について
人形供養の行事は全国で約70の施設で行われているといいます。
人形供養の方法には神社やお寺などの施設を使う方法以外にも、自ら供養する方法や人形供養の代行を行っている団体に依頼する方法など様々です。
一般的には有料ですが中には無料で人形供養の依頼ができるところもあるようです。
無料で供養する方法に関してはこちらをお読みください↓
人形供養を無料で行うにはどうすれば?あなたも知らない5つの方法を公開!
自分で人形供養を行う方法について
自分で行う方法は具体的にはどのように行えば供養ができるのかわからない人も多いといえましょう。
最初に、人形の顔をきれいな布を使って丁寧に拭き取ります。次に、和紙やきれいな包装紙の上に置いてあげます。塩をまいてお清めしてから、和紙や包装紙で人形を包んであげます。人形を包むときには感謝の気持ちを込めながら行うことが大切で、可能であればお焚き上げして供養するのが良いのですが、近所にお焚き上げができる場所がない場合などでは、粗大ゴミ回収などを利用して処分します。
人形供養を任せる方法について
自分で供養しても最後はゴミにして処分しなければならない、気持ち的にあまり良くないと感じる人も多いかと思われますが、人形供養を任せる方法の中にはヤマト運輸を利用する方法があります。
ヤマト運輸には「らくらく人形供養パック」や「そのまま人形供養パック」が用意されており、自宅まで雛人形や五月人形を引き取りして貰えるなどの利便性を持ちます。ちなみに、料金は3,000円~24,000円といわれており、サイズをはじめガラスや陶器に包まれているなどで金額が変わります。
人形供養をする神社を選ぶ際の5つのポイントについて
ポイントとしては
- こまめに供養を行っているか
- すべての人形が供養される神社か
- 人形の付属品も供養してくれるか
- 実態(神社)がしっかりとあるか
- 供養完了の報告がくるか
といった点があります。
またお金に関する面でいうと人形供養の依頼をするとき、人形と一緒に費用を入れて郵送するケースが多いようですが、
現金を入れることは郵便法違反であり運送中に紛失しても文句をいうことはできません。尚、ホームページを定期的に更新しているなど対応確認も重要です。
人形供養で有名な神社ベスト3
人形供養を行う神社の中でも
- 光胤山本光寺
- 長福寿寺
- 富士浅間神社
の3つは有名な神社、利用されている人も多いので安心して依頼ができる魅力を持ちます。
光胤山本光寺は千葉県市川市にある寺院
日蓮宗の法華道場と併せて人形供養を行っているお寺で、供養は毎年4月の第二日曜日に開催されています。
人形供養大祭と称するもので、全国各地から大勢の人々が集まり大盛況のイベントです。ただ、年に1度しか供養が行われないわけでなく、毎月受付を行っていることや持ち込みだけでなく事前予約を行えば郵送でも可能です。
サイトはコチラ➡光胤山本光寺
長福寿寺は千葉県長南町にある寺院
長福寿寺は1,200年以上の歴史を持つお寺で、桓武天皇の勅願によって創建されたといいます。
さらに、長福寿寺の人形供養は400年以上の歴史があり、人形専用の火葬炉設備を有しているなど環境への配慮も魅力といえます。
長福寿寺人魚供養は、十一面観音様の御前に奉り3か月間の読経供養の後で火葬が行われるのが特徴で、全国各地から持ち込みや郵送で送られて来る人形は後を絶たないようです。
サイトはコチラ➡長福寿寺
富士浅間神社は創建700年の由緒ある寺院
富士浅間神社は富士山の噴火を鎮めた、火中で無事に出産したと言い伝えられている木花開耶姫命を祭る神社です。
安産と子育ての神様でも有名ですが、御霊を天に帰す人形・ぬいぐるみの処分でも有名で、毎月人形やぬいぐるみの供養のための式典が開催されています。
サイトはコチラ➡富士浅間神社
人形供養の神社に関する注意点
お寺や神社に持ち込みする際には、事前に持ち込みを行って人形供養の可否や供養を行う日程などを確認することが大切です。
お寺や神社の中には人形供養が行われていないケース、供養が行われていても1年に1度などのように日程が決まっていることもあるので事前確認は重要です。
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